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不死身少女と死にたい少年
- プロローグ -

『お前は誰からも必要とされていないのだ』
『貴方の居場所なんて何処にも無いのよ』
『そうだ 出ていけ、ここにはもうお前の居場所は無い』
暗がりの中、大人たちは俺にそう言った。
親も居らず、身寄りのない俺は孤児院で暮らしていた。
でも入った頃から今までずっと、大人たちに酷い言葉をかけられ続けた。
首根っこを捕まれ、何かが入ったリュックを持たされ施設の外へ連れていかれる。
『もうここにはお前の居場所は無い』
もう一度同じことを言われる。
キィィィッ
甲高い耳が痛くなるような音を鳴らしながら、施設の入り口の門が閉められる。
地面に座り込んだ俺は、何も考えることが出来ず只々呆然としていた。
それでも分かったことが二つ、此処を追い出されたことと俺の居場所はもう何処にも無いことだった。



ピピピピ
「ん、んぅ…」
ゆっくりと固いベッドの上から起き上がる。
「…あの日の夢を見ていた……のか」
そう、あの日。
孤児院を無理矢理追い出されたあの日。
それだけじゃなかった。
追い出され、行く宛もなくさ迷っていたとき、何人かの男たちに捕まって……。
「う"っ…ぎもぢわるっ」
思い出したくもない、あんなこと。
何も食べてないのに胃から何かが上がってくる。
気持ち悪い。
コップに水道水を注ぎ、ゆっくりと飲む。

少しすると治まったようで、気持ち悪さがなくなった。
あの日のことを思い出すと毎回こうなる。
気持ち悪くて、苦しくて、生きてる意味がわからなくなる。
「……何で生きてるんだろう」
自分にしか聞こえないような小さな声で、ぼそっと呟く。
何度同じことを呟いただろう。
ゆっくりと右腕を上げる。
手首にあるのは無数の赤茶色っぽい傷痕。
首にも二、三本同じような痕がある。
死のうと思って自ら硝子片で切った。
でも死ねなくて、その繰り返しでいつしかこんなに痕ができていた。
勿論、街に出るときはこれを隠していく。
面倒事はごめんだからな。

コンコンッ
そんな風に傷痕を見つめているとドアをノックする音が聞こえた。
彼奴しかいない。
「入っていいぞ、リヒト」
入ってきたのは見慣れた彼奴。"リヒト"だ。
背が高く、茶髪でいつも通り優しい声。
「おはよう、リュカ 今日は一緒に街に行かないか?」

はい。
旧館でお世話になってました。夜光石です。
新しいやつです。
久しぶり過ぎて文章がおかしくなってますね(元々)。
ちなみにまだ不死身ちゃんは出て来ません。
次回辺り出す予定です。
今回もよろしくお願いします。
<2016/06/06 19:22 夜光石>消しゴム
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