「ん~!! ここのドーナツは甘いな!」
「そりゃあドーナツだから……甘いよ」
放課後、恭平に呼ばれ、男二人でドーナツショップに来た。
僕は大好物のチョコレートを。
恭平はストロベリーを。
「音葉をおいてきてよかったの?」
彼はきょとんと僕の顔を見て、にんまり笑った。
「今日はアイツが居ちゃダメなんだよ」
「なんで?」
「俺は、音葉が好きだ」
わかっていた、わかっていたつもりで。
「中学からの付き合いだっけ? 音葉と恭平は」
「ああ」
「なんで……僕に? 音葉の幼馴染みだから?」
「違うよ。望が、俺の一番の男友達だから」
「そう……なんだね」
「あ~っ! すっげえ恥ずかしいっ!!」
顔を赤らめ、にこにこ笑う彼。
「応援してくれる……かな」
「うん。わかった」
僕は、自分の心を殺した。
