よいせ・・なんとかザックが布団に潜り込んだ。
あれ?なんかー・・・
獣みたい。
鎌を横に置いて丸まって寝るザックは
少し幼く見えた。
ー狼みたいだ。ー
そう思いながら私も靴を脱いで潜る。
ー・・・・・・あったかい。
施設の布団は薄くて寒かった。
でも、今はー・・・
ガシッ
・・・・・・ガシッ?
驚いて振り返ると、ザックが私の腰を
しっかりと押さえている。
何をする気なんだろう。
少しぎこちない笑みで
・・・ザック?と呼びかける。
ー・・寝ぼけたのかな。
次の瞬間、私はザックの胸の中に
すっぽりと収まっていた。
「・・・・!?」
ザックは寒いのか、ぎゅっと抱きついてくる。
少し、ザックにくっついてみる。
トク、トク、トクと心臓の音がした。
私は、恥ずかしいよりも先に、
(あったかいなぁ、幸せだな)
と、思っていた。
そうこうしている内に
視界が徐々にまどろんでくる。
あぁせめて。
今だけは時間が遅ければいい。
ずっと、
ずっとザックといられますように。
私は、私はー・・
きっと
ザックの事がー・・・
「・・・・・ザック、私はあなたの事・・・
ずっと何があっても**だからね。」
真夜中、
とある一匹の狼の口は
ある一匹の狐に
ー・・・ゆるく優しく塞がれた
