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桜咲く夜に必然の出会いを
- 絆 -

~秋吾~
屋上。街を見下ろす絶好の場所だ。もう嫌だ。兄貴と比べられるのはもう嫌だ。あはは。こんなもんか人生。短かったな。15年間。
「さよなら。」そう言って飛び降りようとしたが、だれかがあがってきたのであわてて隠れた。「秋吾くーん!いますか~?」   げっ!花恋だ。どんどんこっちへ近づいてくる。焦って思わず。「秋吾ならさっき、トイレに行ったよ!」あわてて嘘をついた。やば!ばれたかな?なんかそんな気がしたけど、花恋はどっかいってくれた。そして俺は、今度こそ飛び降りようと、柵を離した。「さよなら。母さん父さん」



     「げほ、、、、げほ、、、はぁはぁ、、、」
細くて、か弱そうな一本の手が、俺を持ち上げた、、、と同時におれのほっぺたを叩いた。

「いってえな!何するんだよ!」いつもならそう言っていた。しかし今度は違かった。罵声の代わりにこぼれてきたのは涙だった。上を見ると、スカートがあったので、女子だった。

女子の前で泣くのは情けないと思い、泣き止もうとしたが、止めようとすればよけい涙が出てきた。
「なんで、、、ヒック、、、お、、れ、、、をたす、、、けてくれ、、、た、、の?」
その女子はこういったんだ。「だって、せっかく私が好きになれたのに、先に死なれちゃ困るもぉ~ん!」    


     あははは!そんなくだらない理由でおれを助け、ってえぇ?やっと涙が止まり、飛び込んできたのは花恋だった。あの花恋だった。

「ねぇ。お兄さんと何があったか、わたしにだけ教えてくれない?」

普通のおれなら嫌だといった。なんでお前なんかに話すんだ。と。でも、今は違った。今のおれがほしかったのは、そばにいてくれるかんじだ。かってに口が動き出した。


「俺の兄貴は、すっごい頭が良くて、小学生でも、高校生が頭を抱える問題が解けるような、とにかく自慢の兄貴だった。でも、兄貴は何もしてなかった。おれは3歳の時から、塾へ行って勉強した。

次回関係が
<2016/11/11 19:00 A>消しゴム
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