おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
私だが、私ではない。
- 始まり、そして終わり。 -

私、柑月 百桃(こうづき もも)
中学生でもなく、高校生でもない。中間の立場なんだ。
私は今、外にいる。
今から10分前――p.m6:30

「もう帰ってこなくていい」

学校で嫌なことがあって、親に聞いてほしかった。
なのに、
いきなり怒られた。何が理由なのか、分からなかった。
私のことを想って怒っていることは分かる。でも、あまりに理不尽だ。
心配させたいそう思って私は、山の中を走るランニングコースへ向かった。
今の生活から抜け出したい。
友達には満足している。
でも毎日泣くのはなぜ?

家から家まで約15km。
人も車も少ない。たまに、勢いのある車が横を抜けるぐらいだ。
私は、一度リストカットしている。
親は知らない。
そして現在に至る。

車が目の前を走っている。

どうせなら、

私を、

轢いてよ

両親のことは好きだけど、悲しませることは。
分かってはいるけど。
もう、泣きたくないの。
あ、
車だ。

ぶっちゃけトークアプリで、リスカの話を見て、『バカじゃないの?』とか、送ってくるひとってさ。
たぶん、
死にたいほど苦しい思いをしたことがないからだと思う。

死にたくない人に言ったって、
死にたいって思ったことがある人の心の内を理解してくれない。

そう思っているだけで、涙がこぼれた。
「うっっ…くっっ…」
無言のまま私は、涙を流し続けた。

「あ、車だ。」
誰か私を轢いてよ。
私悪いことした?
ただ、日々の不満をぶつけただけじゃない。

「ねぇ、轢いてよ…ねぇ、…誰か…」

そう言って私、百桃はフラフラと車の前へ出た。そして、
柑月百桃がいなくなるとは、このとき誰も知らなかった。
百桃本人でさえも、








<2016/11/05 23:07 杏樹 桃谷>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.