ディアンヌは再び森の中を走っていた。
エリザベスの言ったあの言葉、あれがもし、そういう意味なのだとしたら…。
きっと、答えはそこにある。
ディアンヌはそう思っていた。
少しずつ、確実に日は沈み始め、空はうっすらとオレンジと青が混ざり始めていた。
「キングー!!アイリス!!どこにいるの⁉︎」
大きな声で探している人物の名前を叫びながら、ディアンヌは走り続けた。
キングは、アイリスを探しにいくといっていた。
運が良ければ、二人は一緒にいるかもしれない。
「キングってばー!!!」
「どこにいるのー!」
すると、遠くから大きな音と地響きが足元を揺らした。
「な、なにっ!?」
驚いたディアンヌは思わず周囲を警戒する。
ミシミシと地面を裂くような音がしたかと思えば、森のある一方に巨大な花が出現した。
「あれは!キングのシャスティフォル…光華(サンフラワー)!!」
目印ということに違いないと思い、ディアンヌはそちらへ向かって走り出した。
そしてようやく、見覚えのある背中が宙に浮いてキョロキョロと辺りを見回していた。
「キング!!!」
「ディアンヌ!!」
振り返ったキングの元まで全力で走っていたディアンヌは勢い余って思いっきりキングに抱きついた。
二人して倒れそうになるが、シャスティフォルのクッションでしっかりと衝撃を防いでいた。
「答えが、わかったのですか?」
声がしたほうを向くと、木の陰から出てきたのは、アイリスだった。
