その数日後、ローズは豚の帽子亭から去っていった。
しばらくの間、人間の街で暮らすことにしたと、彼女はまた変身していた。
出て行くときも、ほとんど何も言わなかったが、彼女なりの精一杯の気遣いなのだろう。
ディアンヌの部屋の机には、色とりどりのお花で作った花冠が置かれていた。
また豚の帽子亭はいつものメンバーへと戻った。
いつも通り、ディアンヌが開店準備をしていると、エリザベスが話しかけてきた。
「おはよう!ディアンヌ!」
「あ、エリザベス!おはよう!」
「…ねえ、ディアンヌ。後で、相談があるのだけれど…お客さんいなくなってひと段落したら、私の部屋にきてくれる?」
「…?もちろん、いいよ!」
エリザベスが悩み事なんて珍しいな、とディアンヌは思った。
エリザベスの話が気になりつつも、いつも通り営業をこなした。
