豚の帽子亭に帰ると、来客がいた。
「おかえり、兄さん。」
「よぉ♪お兄さん♪」
「エレイン!バン!」
「二人とも、来てたんだ?」
二人は、今は色々なところを旅していた。
会うのは久しぶりだった。
「だんちょと王女さんの見舞いにきてやったんだよ♪おめーらも行ってきたんだろ♪」
「うん、今行ってきたところ。エレイン、元気だったかい?」
「うん、とっても元気よ。やっと森の外に出られたんだもの。今まで見られなかったものばかりで、毎日楽しいわ。」
と嬉しそうに笑うエレイン。
妹のその姿をみて、安心するキング。
「ところでだんちょ達は結婚式はいつするんだー?♪」
バンが話を戻す。
「えっ、団長達、結婚するの?」
とディアンヌ。
「そりゃー子供が出来たんだから、するだろ♪」
「そーゆうものなのかぁ…。」
「けど、バン達も結婚はしてるけど、子供はいないじゃない。」
バンとエレインは、誰よりも早く結婚したのだ。
結婚式は、妖精王の森で行った。
「いる、っつたらどーする?♪」
「「えっ⁉︎⁉︎」」
ディアンヌとキングの声がリンクした。
それをみて笑うバン。そして頬を膨らませるエレイン。
「もう、バン!そんな嘘つかないの!いないわよ!」
ちょっと冷や汗をかいたキングは、ホッとした。
「今はな〜♪てか、まぁ結婚してから子供産むってほーが、一般的だろ?」
「オイラ達、人間じゃないから一般的とかわかんないよ。それより、今は、って言った?」
「あぁ、言ったぜ〜♪いつかエレインとの子供、いっぱいつくろうな〜エレイン♪」
エレインの頭をぽんぽんとなでるバン。
バン以外の三人は、赤面する。
「バン!エレインに、手を出すなんて、オイラ許さないよ!」
と抗議するキング。
「そりゃー、もうおせ〜わ、お兄さん♪」
と意味深に笑った。
落胆するキング。それを慰めるディアンヌ。
「んなことより、お前らこそ、子供作んないのか?♪」
「ちょちょちょっとバン⁉︎何を言い出すのさ!!」
「いやだって、お前らだって結婚してんじゃねーか♪」
「それは、そうだけど…。」
ディアンヌの前でこんな話をするのは、抵抗があるキング。
でもバンとエレインは、そんなことおかまいなしだ。
「そうよ、兄さん。ディアンヌだって、子供欲しいって思うでしょう?」
「エレインまで、何を言い出すのさ!」
「ごめんね、ディアンヌ。気にしなくて…」
「ボクは、会いたいよ?」
キングの言葉を遮るディアンヌ。
「え?」
「キングとの、子供。」
へへーっと笑って髪の毛であかくなった顔を隠した。
その後、キングが鼻血を出して倒れたので、話は中断された。
