豚の帽子亭に辿り着いたキング。
「ただいま〜。」
ドアを開けながら言った。
お店の中はシーンと静かで、誰もいなかった。
「あれ?みんなー?…ディアンヌ〜?」
ふよふよ浮かびながら、中へと入り、様子を伺う。
すると突如カウンターから、パーン!!と音がして、クラッカーのカラフルなちりがみが散った。
「えっ⁉︎ななな、何⁉︎」
突然のことで驚いているキング。
するとカウンターから、ひょっこりとディアンヌが顔をだした。
「へへーっ、びっくりしたぁ?キング、おめでとう!!」
ディアンヌはニコニコしながらそう言った。
「え、おめでとうって…何かあったっけ?」
「おまえ、今日が何の日か覚えてないのかよ〜。」
メリオダスの声が聞こえた。
カウンターからメリオダス、エリザベス、バンとエレインも顔を出す。
「もう、兄さんったら、相変わらずなんだから!」
「今日は、キングのお誕生日でしょ!」
ディアンヌはキングの手を取りながらそう言った。
それを聞いてはっとするキング。
「誕生日…そっか、オイラすっかり忘れてたよ。」
もう誕生日なんて千回以上迎えているキングは、今日のことを忘れていた。
「それでね!キングに内緒でみんなで準備してたんだよ!ほら!」
ディアンヌが指差すテーブルの上には、ごちそうが並んでいた。
「ま、ほとんどバンが作ったんだけどな!にししっ」
「感謝しろよ〜♪あ、その野菜の切り方変なスープは、エレインの手作りだぜ♪」
「バン!!言わなくていいって言ったのに!変って何よ!!大事なのは味でしょう!」
「みんな、ありがとう。オイラ、誕生日祝ってもらうのなんて、何百年ぶりだろう…。すごく嬉しいよ!」
キングは若干目がうるうるとしていた。
その様子を見て、ディアンヌがよかった!と言った。
「おしっ!じゃあ食べようぜ〜!」
とメリオダスの声でみんな席についた。
「じゃあみんな、お酒持ったかー?」
バーニャエールの入った酒樽を手にとる。
「それでは、キングの誕生日を祝して〜…」
とメリオダスが自分の酒樽を差し出した。
「「「乾杯〜!!」」」
コツンと音を立てて、乾杯をした。
