「今日はとっても楽しかったね!キング!」
みんなで後片付けをした後、バンとエレイン、メリオダスはすぐにその場で寝てしまった。
エリザベスは赤ちゃんの側につき、マーリンはどこかへ行き、ゴウセルはいつも通り自分の物置へと戻っていった。
だからキングとディアンヌは、散歩がてら外へ出ていた。
日はすっかり落ち、辺りは暗く、月が綺麗だった。
隣で寝そべっているディアンヌは、キングに話しかけた。
「そうだね。オイラ、あんなのしてもらったの始めてだったよ。楽しかったね。」
「ほんとはね、キングに何かプレゼントしたかったんだけど、何が喜ぶのかわからなくてね…。」
「いいんだよ!料理も作ってもらって、ケーキもすごくおいしかったし。それだけでも十分プレゼントだよ。
…それに、こうして隣にディアンヌがいてくれれば、それだけで嬉しいよ…あはは。何言ってるんだオイラは…。」
顔を赤くしながら自分の髪をくしゃっとなでた。
「へへ…じゃあ、キングへのプレゼントは、ボクでいい?」
寝そべったまま、いつものように髪で顔を隠す仕草をした。
キングはディアンヌのその仕草と言葉に、ドキッとした。
お酒のせいなのか、恋人の発言のせいか、いつもよりキングを大胆にさせた。
キングは寝そべっている彼女の手首を掴むと、押さえつけ、彼女をじっと見つめた。
「…キング?どうしたの?」
ちょっと不安そうなディアンヌをみて、いじわるしたくなった。
そのまま、彼女の唇を奪い、舌をいれる。
突然のことにディアンヌは軽く抵抗するが、キングは離そうとしない。
「…ちょ、キ…ング、んっ…やめ」
キスの合間に漏れる声がやけに色っぽくて、もっとききたいと思ってしまう。
「やめてほしいの?」
一度唇を離し、そう聞いた。
すると彼女はもう恥ずかしさで喋る余地もないようで、ぶんぶんと首を横にふった。
「じゃあもう、黙って」
そう言うと彼女はもう抵抗しなかった。
二人の甘い夜を、月だけが見ていた。
