「どれどれ〜?あっ、本当だ!かわいいね!」
みんなが団長の手にあるワンピースを覗き込む。
エリザベスは値札を手にとると、固まってしまった。
「け、結構するのね。こういうの。」
「ふむふむ。ほんとだな。これじゃ今日の手持ちじゃ足りないぞ。」
「こんなにするんだ、値段。」
値札にはかなりいい値が書かれていた。
エリザベスは王女だから、城にいけばそのくらいどうってことなく買ってもらえるだろうが、自分の子供のものだということもあり、それにいつまでも父上に頼ることなく、自分の力で子供を育てたいと思っていた。
そう考えると、このお洋服は高すぎる気がした。
三人がどうするかと考えていると、キングが提案してきた。
「あの…オイラが作ろうか?」
「えっ、作れるのですか⁉︎キング様。」
キングはワンピースを手に取りあちこち眺めると
「うん、これならなんとか。まぁこんなにいい生地はないと思うし、レースも似た感じになっちゃうけど、サイズも大きくないし、布買ったほうが安いと思うから。」
「さっすがキング!」
「ありがとうございます!キング様!」
「おしっ、じゃあ布買いにいくか!」
そして四人は布を買うため、再び街中を歩いた。
しばらく歩くと、突然ディアンヌがぴたっと立ち止まった。
「ディアンヌ?どうしたの?」
キングが不思議そうに尋ねた。
するとディアンヌは突然その場に倒れそうになり、慌ててキングが彼女を支えた。
「ディアンヌ⁉︎」
キングの声に前を歩いていた二人も何事かと振り返る。
「ご、ごめん…。なんか、めまいがして。」
ディアンヌの顔は青ざめていて、とても気分が悪そうだ。
「ディアンヌ⁉︎大丈夫⁉︎」
エリザベスとメリオダスも心配して駆け寄る。
「…なんか最近、体調悪くて。」
するとエリザベスが
「メリオダス様、キング様。ディアンヌのこと、私にお任せいただけますか?」
と言ってきたのだ。
「えっ、なんで?」
とキングは、言った。
「すみません、キング様。でも…お願いします。」
エリザベスが譲らないのは、珍しい。
メリオダスは何かに気づいたように、
「わかった。じゃあフローラは俺が預かる。ディアンヌをよろしくな。行くぞ、キング。」
と強引にキングのパーカーのフードを掴み連れて行った。
「だ、団長!離してよ!」
二人が遠ざかり、エリザベスはディアンヌに声をかけた。
「ディアンヌ、少し歩けそう?すぐそこに宿屋があるから、行きましょう。」
「うん、ありがとう。」
エリザベスの肩を借りて、宿屋まで足を運んだ。
