ディアンヌは無我夢中で走っていたが、息切れしてきたところで走るのをやめた。
「はぁ…ちょっと、遠くまで来すぎたかな。」
いつも感情ばかり先走ってしまい、後先考えず行動してしまう自分にため息がでた。
疲れたディアンヌは、木の下に座ってぼーっと景色を眺めていた。
(あーぁ…キングに、またあんな態度とっちゃったな。嫌われちゃったらどうしよう。)
自分の嫉妬深さのせいで度々キングと喧嘩になることはあったが、それでも優しい彼はディアンヌに呆れたり、ディアンヌをせめたりしたことなど一度もなかったが、やっぱり不安になるものは仕方ない。
しばらくして怒りが冷めてきたディアンヌは、キングとちゃんと話そうと、お店に戻ろうと腰をあげた。
「ディアンヌ様!」
すると、アイリスがディアンヌのまえに現れた。
「え、アイリス⁉︎…どうしたの。」
自分を心配して探しに来てくれたのは嬉しいが、そもそも喧嘩の原因が彼女にあるため、ディアンヌは気まずそうに彼女に話しかけた。
「ディアンヌ様に聞きたいことがあってきましたの。」
ディアンヌとは対照にとても落ち着いていてどこか余裕そうなアイリス。
「なに?ボクに聞きたいこと?」
「ディアンヌ様は、本当にキング様がお好きなのですか?」
「え…?」
思いもよらぬ質問に驚くディアンヌ。
だがしっかりと答えた。
「当たり前じゃない。ボクはキングが好きだよ。」
「なら、私と勝負をしましょう。」
ニッコリ笑ってアイリスはそう言った。
