「洞窟に入ってもう一時間くらい経つけどさぁ、全然出てこないよ〜、ソードウルフ。」
ディアンヌは飽きてきたとも言いたげにそう言った。
「まさか中がこんなに複雑だとはな。」
メリオダスの言う通り、洞窟はいくつもの分かれ道があり、その度に勘を頼りに進んできた。
「さっきから出てくるのは、チキンマタンゴとかばっかりだね。」
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「着いたぞ。」
「なにここ?洞窟…?」
オリヴィエが見上げると、大きな洞窟があった。
「ここは、魔の洞窟だ。名前通り、魔物が住んでいるらしい。そして、お宝が眠るって言われているんだ。」
「お宝?宝石とか?」
「中身はわからない。言い伝えだからな。そのお宝を、先に見つけた方の勝ちだ。」
オリヴィエはしばし黙っていたが、慌てて言い返した。
「ま、待ってよ!あるかどうかもわからないお宝を、どうやって探すのさ?
それに、魔物がいるんだろ?僕、武器なんか持ってないし…。」
「それを探すのが、今回の目的だ。
武器なら持ってきた。好きな方を持っていけばいい。それに、キミは父親に魔力を教わっているはずだ。こういうときに使わないでどうする。」
言いながらガウラは、剣と槍、盾などをいくつか地面にばらまいた。
