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今、キミに伝えたい想い


「じゃあそういうワケだから、別々の道を行くぞ。三時間経っても見つからなかったら出てくることにしよう。では、健闘を祈る。」

ガウラはニヤリと笑うと、右の道を進み、その姿は暗闇へと消えた。

オリヴィエは左の道を進む。

(大丈夫。父上や母上にある程度の戦い方や魔力の使い方は教わっているし、強そうなやつがいたら戻ることにしよう。)

オリヴィエの魔力の内の一つに、”リサーチ”がある。
半径数十メートルにある魔力を感じ取り、おおよその敵の種族、特徴、闘級などを感じ取ることが出来る。

だがもちろん一人でこんなところにいきなり放り出されて、不安で一杯だ。
だから彼は自分に大丈夫と何度も言い聞かせた。




一時間程進み、少し疲れたオリヴィエは隅の方に腰をおろした。
辺りはシンとして静かで、ひんやりとした空気が流れていた。

(少し奥まで来すぎたかな?帰り道、わかるかな。)

と、そんな心配をしていたその時。
突然、遠くから壁が崩れるような音と、聞き覚えのある声が叫び声をあげた。

「ガウラ…⁉︎⁉︎」
立ち上がり、迷うことなく音のする方へと駆け出すオリヴィエ。

「ガウラ!!どうし…」
ガウラの元へたどり着くと、オリヴィエは恐怖に声が出なくなった。

ガウラの前には、三匹のソードウルフがいた。
暗闇に光る眼光は、鋭くこちらを睨みつけ、鋭い牙をチラつかせながら、今にも襲いかかってきそうだ。
その内の一匹は中でも特に身体が大きい。

「ガウラ、逃げるぞ!何してんだ!はやく!」

オリヴィエが彼を急かす。


するとガウラはとんでもない行動に出た。
魔力を使ってソードウルフのうちの一匹を吹き飛ばした。

それは壁に強く打ちつけられ、倒れた。

それを合図かのように、怒り狂った二匹は猛スピードでこちらへ駆けてくる。
咄嗟に、オリヴィエは、ガウラの前に出た。

「あぶない!!!」

飛びかかってくるそれを目前にし、オリヴィエは強く目を閉じた。

(あぁ…もうダメだ…。)

続きます。
<2017/01/03 00:13 ついんくる>消しゴム
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