おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
今、キミに伝えたい想い



「勝負?何で、そんなことするの?」
つい先日始めて会った人間の女の子に、勝負を挑まれる理由がわからないディアンヌは、彼女にそう聞いた。

「あなたが、本当にキング様に相応しい方なのかどうか、知りたいからですわ。」

「キミには、関係な…」
ディアンヌがいいかけたのを遮って彼女は言った。

「勝負といっても戦うわけではありませんわ。あなたの大切なものを、取り返すことができたら、私はもう何も言いません。あなたの机の上に飾ってあった、大切なものですわ。」

「…!!」
ディアンヌには、彼女が何を隠したのかすぐにわかった。
それは、いつかディアンヌが可愛いとキングに言ったお花を、彼が後でこっそり押し花にして、ネックレスを作ってプレゼントしてくれたものなのだ。
「返して!あれは、大切なものなの!!」
涙目でそういうディアンヌ。

けれどアイリスは動じない。
「なら、ご自分の力で取り返してみて下さい。タイムリミットは今日、王都の夕刻の鐘がなる時まで。それまでに見つけられたら、あなたの勝ち。見つけられなかったら、私の勝ちですわ。」
「と言っても、何の手がかりもなしに探すのは無理でしょうから、ヒントを差し上げますわ。」

「え、ヒント…?」

「ヒントは…リナリア」
「リナリア、ですわ。」

続きます。
<2016/11/08 11:27 ついんくる>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.