咄嗟にガウラを庇うオリヴィエ。
盾で守ろうとするも、ガードの緩かった横を、ソードウルフは容赦なく狙う。
オリヴィエはお腹の辺りに激痛が走り、赤いものが地面へ飛び散るのを目にすると、その場に倒れこんだ。
「オリヴィエ!!」
今度はガウラへと向かい二匹の獣は走ってくる。
ガウラは絶望しつつもとりえず剣を構える。
しかしその足は震えて立っているのがやっとだった。
ソードウルフが自分に飛びかかってくるのを目にした。
と、その時。
ガウラの目の前を何かが横切った。
その次の瞬間には、泡をふいて倒れこむソードウルフ。
何が起こったのかとガウラは立ち尽くす。
「オリヴィエ!ガウラ!無事か⁉︎」
その声と共に誰かが現れた。
「は、ハーレクイン⁉︎なぜ、ここへ…。そ、それよりオリヴィエが!!私をかばって…」
いつもは冷静なガウラの、ここまで焦る姿は見たことがない。
ハーレクインは我が子元へ急いで駆け寄る。
「オリヴィエ!!しっかりしろ!…霊槍シャスティフォル第八形態、花粒園(パレン・ガーデン)」
すると三人の周りを暖かいドーム型のものが覆った。
「こ、これは?傷口が、消えていく…。」
しばらくすると、オリヴィエが目を覚ました。
「「オリヴィエ!!」」
「あ、あれ?父上⁉︎なぜ、ここへ⁉︎」
ハーレクインは思わず涙ぐみ、我が子を抱きしめた。
「良かった…。無事で。」
