「キング!!」
またもや聞こえた声に三人は振り返ると、ディアンヌが駆け寄ってきた。
「オリヴィエがいたって本当だったんだ!みんな無事⁉︎」
ディアンヌは息を切らしている。
「大丈夫だよ、みんな無事さ。」
キングがそう言うとディアンヌは良かったあ〜とためいきをもらした。
ガウラは状況がわからずこう言った。
「…あの、この方は?なぜ私たちのことを知っている?」
キングはそうだった、と思い出したかのように説明した。
「ディアンヌだよ。薬で小さくなってるだけさ。」
「えっ⁉︎」
ガウラは驚いたが、すぐまたいつもの表情に戻った。
「母上も、どうしてここへ?」
オリヴィエは立ち上がりながらそう聞いた。
「村人が、ソードウルフに村や畑を荒らされて困ってたんだって。だから、とっちめに来たんだけど、キングがもうボスをやっつけてくれたみたいだから、これにこりてもう手出しはしてこないと思う!」
ディアンヌはにっこり笑ってそう言った。
「おーい、キング、ディアンヌ!いたのか〜?」
今度はメリオダスとエリザベス、ホークが暗闇から現れた。
「あぁ。ついでに、ソードウルフも片付いたよ。」
「そうか、それは一石二鳥だな。にししっ。
てゆーか、もしかしてオリヴィエだよな?デッカくなったなあ〜おまえ!」
メリオダスはオリヴィエの頭をくしゃくしゃと撫でる。
オリヴィエは少し困った様子だ。
「もしかしてお前、俺たちのこと覚えてないんだろ?まぁ無理もねーか。フローラの両親、って言えばわかるか?にししっ。」
「…!!!」
フローラ、と言う名前を聞いて表情が変わったオリヴィエ。
「…メリオダス様と、エリザベス様ですね!!お久しぶりです!あの…フローラは、一緒ではないのですか?」
「メリオダス⁉︎⁉︎」
ガウラはショックを受けたような表情で固まった。
「様づけなんてするなよな〜。フローラは、この任務の間だけ、妖精王の森にいさせてもらってるのさ。」
「…!では、会えるのですか?」
「ああ!もちろんさ!」
「まぁ話はまた戻ってからにするか!」
一向が動き出そうとするのを、ガウラは遮った。
「あの…!!」
みんなが振り返る。
「私には、まだやり残したことがあります。この洞窟に眠ると言われる宝を、どうしても見つけたいのです。」
「ガウラ、あんな目にあってまだ懲りてないの?宝なんてどうでもいいじゃない。」
オリヴィエは軽い気持ちでそう言ったが、ガウラの決心は変わらなかった。
「何か…感じるんだ。私は、そこにいかなきゃならない。そんな気がするんだ。この洞窟にきたときから、そう思っていた。」
「ま、今度は俺たちもいるし、いーんじゃねーの?なぁ、キング?」
メリオダスはキングに同意を求めた。
キングはため息をつきながら
「…わかった。ガウラの目的とやらを果たしに行こう。
ただ、あれ程出るなと言った森を勝手に抜けた罰は、必ず受けてもらうよ。二人とも。」
それからは、キングの小言を聞きながら、一向は更に洞窟の奥へと向かうのであった。
