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失恋声優
- 違和感の正体 -

『本当?じゃ、明日何時もの公園で』
よっしゃー!智子さんに会える!よし!よし!
俺が頑張って作ってきたこのチョコレート!智子さん、よろこんでくれるかな?
『早く智子さんに会いたいぜ』


『ごめんね!待った?』
『ううん、大丈夫…あのね、智子さん、俺、どうしても渡したいものが…』
『うん』
『これ、どうぞ』
研究に研究を重ねたチョコレート
よろこんでくれる?
『……これ、手作り、チョコレート?』
あ、失敗したかも…
『うん…あ、ごめん、重かったかな?やっぱりお店の方が『ごめん、受け取れない…』え?…なんで?あ、もしかしてチョコ嫌いになった?』
『ううん、チョコは今も好きだよ、でも、これは受け取れない…だって、めちゃくちゃ本気のチョコレートじゃない』
『え?』
『…ごめん、彼に悪いから…』
彼?え?彼?…は?
『…彼?ちょ、え?彼って何?え?』
『…ごめんなさい』
『ちょっと待ってよ、俺以外に彼氏いるの?』
『え?…俺以外?』
『うん、だって、『私、悠一くんと、付き合ってたっけ?』…は?』
え?まってどうなってんの?
『智子さん、俺とキスしたよね、デートも手も繋いだよね?』
『あ、でもHはしてないしー』
あ、セックスしてなかったら付き合ってるには入らないのね


いやいやいや!え?俺がおかしいの?智子さんの感覚が現代の恋愛の考えなのか?!

てことは…あの時の匂い

『なるほど、じゃあの時の煙草の匂いは、その男の匂いだったわけね』
『…っ、なんだ、気付いてたんだ…』
『別にいいじゃん!』
『え?』
『二番目でもいいよ!智子さんが必要な時に使ってもいいから!智子さんがしたい時にデートするでもいいし、浮気でもいいから!俺はダメ?今の男の方が好きなの?』
『…っ、ごめんなさい、悠一くんの気持ちは嬉しいけど、彼が今私の中では大事なの…本当にごめんなさい…』
『…』
俺は貴方の一番には結局なれないんだね
『これ、返すよ、ごめんなさい』
『…智子さんが捨てて、捨ててくれたら、全部諦められる、自分からは捨てられないから…』
『悠一くん』
『ごめん、彼氏と、上手くやりなよ…じゃ』
『…っ』

恋がこんなに辛いなんて、悲しいなんて、全然わからなかった
デートの楽しさもキスする時の気持ちとか、全部貴方を愛してから知った

失恋ってこんなに辛いんだな…

<2017/02/08 13:17 いちごくるみ>消しゴム
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