新しい教室は賑やかだった。
同じクラス。小学校でも目立ってたあの人。ずっと気になってたあの人。
私、橘知花は中学生になりました。ずっと気になってたあの人は、岡田空君、私の斜め前の席。
『よろしくね』
空君の声は、心のなかに響き渡った。
その日から空君を見ると、よくわからない気持ちになった。
空君の声を聞くと涙が出そうになった。
嬉しくて、どこか寂しくて、とても複雑。
空君が、他の子と話していると、また違う意味で涙が出そうになった。
やきもちを妬く自分が、情けなく感じた。
そのとき初めて、これが[恋]だと知り、本気で空君を思っていることに気づく。
