おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
なんで私には幽霊とかが見えてしまうんだ!


「そうだね。じゃあ早速入りますか。」

再びぞろぞろ歩き出し、使われなくなって半開きの自動ドアを抜け、館内に入る。
館内は薄暗く、ホラー映画顔負けの不気味さが出ている。

「おお、ここが本物の廃墟の中か・・・。」

京香ちゃんは持ってきていた懐中電灯を照らし、辺りを興味津々に見渡している。

「ていうか思ったよりきれいだね。もっと雑然としている風景を思い浮かべていたけれど。」

「・・・確かに。設備はそのまま残ってるみたいだし。不気味なのは・・・まあ・・しょうがないとして。」

・・・だいたいこういう所には幽霊が数体いてもおかしくはないけど・・・。

ここに来てやっと私の本領発揮だ。

だけど館内を見渡しても幽霊はどこにもいない。
試しに幽霊が見えるなら話せたりするのかなとか少し期待してたけど、そう物事は上手く運ばない。
今まで考えてみれば幽霊に会うなんて数回しかなかった。というより避けてた。

・・・まあいいっか・・。幽霊と話できても何にもなんないし。

「おーい、みんな、こっち来てみて!階段がすごいことになってる!」

部長の声が奥の方から聞こえてくる。

「え、まじ?行ってみようよ。」

「そうだね。」

京香ちゃんも沙織も部長の方へと行ってしまった。
なんか少ししょげてる人なんて私くらい・・・いや、入り口にもう一人。すごい怯えてる人がいる。
そういえば佐藤君を見ないな・・・。

まあ私も部長の所へと行こうかな・・・。

と、そう思った瞬間、受付に妙な人影を見た。

え・・・。まさか・・・。
本当に・・・い・・・る?

ナース姿の人がボーっと受付のカウンターに立ってる。

・・・見間違いじゃないよ・・・ね?

目をこすってみたけど、やっぱりいる。

・・・・。

しばらくジーッっと見つめていると、急に幽霊がこちらを見てきた。
ギョッとして思わず一歩後ろに後退してしまった。

「・・・もしかして・・・あなた、私が見えるの?」

・・・喋った!

「・・まさか祓い師?」

「え、あ、いや・・・私はただの一般人です。決してそんな、祓い師とかじゃないです・・・。」

・・・・・・。

幽霊はジーットこっちを見てくる。
もはや頭が真っ白で、何が何だか分からない。

「・・・そう。あ、ウチが見えるんなら丁度いい。ここら辺でお守り見なかった?」

え・・・お守り・・・?

「いやずーっと探してるんだけど、ないのよねー。」

「・・・・・。」

「え、もしかしてアタシのこと怖がってる?大丈夫だよ。悪霊になってないし。なんも危害与えたりなんかしないよ。」

・・・・なんか・・すごくフレンドリー。


続く











<2016/12/04 20:39 名無しさん>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.