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少年の抱いた儚き被害妄想
- 目を背け、とめどなく溢れる。 -

四季の中で何が好き?

自分は夏と春かなぁ。あったかいもんね。

こたつでぬくぬくできる冬もそれなりに好きだけど。

なんか、最近時間が経つのが早いよね。卒業前はあれだけ別れたくないって思っていたのに。

卒業が近づくと、もうあとちょっとなんだと焦る気持ちだけが先走って何も出来なかった。離れたくないと何かすればするほど別れが早くなる気がして。

それで、もう会えないかもって、自分勝手に落ち込んで。

それでも、新しい高校生活を普通に楽しんでいる自分がいて。

受験最終日の帰り道、一人で歩いていたのに青空を見るとなんだかすっきりして、寂しい気持ちが他の何かで満たされた。

もしかしてあれが自分の望んでいた青春ってやつなのかな。

やんなっちゃうな、本当に。

でも高校生になっても会う機会は作れて、登校や下校の時にたまにあったりしてた。

そして、久しぶりに顔を合わせる度に「変わらないな」って言葉をよく聞いて。

きっとみんなどっか変わってるんだろう。ただ、一緒にいる時間が多くてその変化に気づけていないだけで。

例え一日に身長が1mm伸びていたとしても、それに気づくなんてまずありえない。

このまま子供のままで思い出を作りたい気持ちがあって、大人になった未来の話を笑いながら話していると大人も悪くないかなって思って。

早く大人に、子供のままで。

どちらが本音か、どちらも本音か。

結局、まだ分からない。

ただ、今までに作った思い出が、思い出して笑えるものだって事は変わらない。

なら、今できる事はなんだろう。僕が将来大人になった時に思い出せるように、子供でいるうちは思い出を作り続ける。

一緒にいたんだって、証拠を集め続ける。

それなら今日も、一度は顔を合わせよう。

声をかけなくても、まだ喋る機会はいくらだって作れる。

ただの無駄事かもしれないけど、それで満足出来ているうちは。

明日には忘れる今日の日を無駄だとは思わない。忘れてしまうほど積み重ねている結果なんだ。

出来ることなら戻りたい。
出来ないのなら、未来を見せてくれ。
もう決して遠くはない、明日の光景を。
<2016/11/20 17:40 ソト>消しゴム
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