薄紅の雪が舞う だとか
そんな詩を頭に浮かべて
いつも通り 春の日限定の
桜並木を歩いて行く
仮面を被った少年は
ニコリと笑う
「一緒に遊ぼ」って
何で仮面なんかつけてんの?
狐の面は 奇妙な笑顔で
「楽しい遊びを教えてあげる」
走って 笑って
無邪気に跳ねて
幼心の情景は
美しい薄紅に変わる
時も流れて
空を仰いで
春に逢った君を思い出した
狐面の少年は
どこへ消えたのかな なんて
大きくなってんだろうな
声も低くなっちゃってたりして
カッコ良くなってんのかな
「妄想を押し付けちゃざまぁないね」
って笑って
薄紅の情景は
もう 見られない
知ってるよ
幼心限定の
君の悪戯なんだって
昔話に従順な
誰かさんの気まぐれなんでしょ?
真っ白な肌と
薄紅の髪
認めたくないけど
片想いってモノですか?
