おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
ならずものの集まり、アッサシーノ【ジョジョ】
- 貴族と泥棒。共通点とは -

ああ、ソルベが死んでしまった。もう僕は生きる意味を失った。彼が居ないのならば。幼い頃の約束が消えるのならば。死んでしまおう。


僕はジェラート。ふわふわの金髪持つ貴族。けれど。今の生活は嫌だった。執事とメイドに囲まれて、皆が僕に傅いて、家に閉じ込められて。外の世界を知らない生活は大嫌いだった。ひとりぼっちの暮らしに飽きて。「仲間が自由が欲しいなぁ」そう願っていた。

俺はソルベ。真っ黒な髪持つ貧民。外の世界を飛び回る生活。自らの力を使って泥棒する。ひとりぼっちの悲しき泥棒に手を貸す奴は皆悪者。「良い仲間が自由が欲しいなぁ」そう願っていた。

ある日。今日も涙を流してベットに潜る。高値の物で溢れたこの部屋も見飽きてしまった。何も考えない人形も、何も飾られない写真立ても、開くことのないドアも、動き続ける時計も。全てが悪魔のように僕を見つめる。
「もう君は此処から出られないんだろう?可哀想だねぇ」
クスクスと笑う声が聞こえてしまう。
「嗚呼もう嫌だ」
今日も唇は同じ言葉を紡ぎ出す。
ふと天井が開いた。
黒い目と目が合う。
「君は誰?」
執事でもメイドでもない。猫のように鋭く光る目を見て。相手は後ろに戻ろうとする。
「待って、行かないで!僕とお話をして!」
自然とでた言葉に驚く。
「俺のこと、誰にも言うなよ?」
彼から見えるナイフは紫色の光を放っていた。
「うん・・・言わない。君はだあれ?外から来たの?外はどうなっているの?」
「おいこら待てよ。まずお前名前は?俺はソルベ」
「ジェラート」
こうして友達になった僕らは毎晩毎晩話し続けた。
一か月は経つある日。いつものように喋る内に。
「外?出てみねぇ?」
そう聞かれて。
「うん、行きたい。それでもう帰りたくない」
驚くソルベ。
「僕は、君が来てくれて生きているんだ。僕のパートナーだ。ずっと一緒に居てくれ」
「俺もジェラートが居てくれて良かった。俺のパートナーだ。ずっと一緒に居てくれ」
初めて見る外の世界。吹き抜ける風は心地よくて。月の光は柔らかくて。
「ディモールトベネ」
そこに咲いていた花は金蓮花。そして赤いチューリップだった。


猿轡を飲み込む。仲間の痛みを想い。心荒む中で。目に映る月はあの日と同じ三日月だった。

いかがでしたでしょうか?次回!あいつです。まで出てきてないあいつです!ご閲覧ディモールトグラッツェ!
<2016/12/13 18:31 ユリカ>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.