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ならずものの集まり、アッサシーノ【ジョジョ】
- 哀しき追憶は黄金の風舞う世界への橋となり -

この病室はある一人の患者の病室だ。ある日蛇に噛まれて此処に来た。この患者は危険だからな、あまり近づくなよ。院長もそう言っていた。その患者というのが
アシンメトリーな金髪に光の無い暗く濁ったエメラルドの瞳。ピンクのマスクで片目を隠しなんともミステリアスだ。名は、メローネ。

俺はあの新入りに(遠隔的に)やられ死んだと思っていた。けど目を覚ました。つまり生きていた。そして俺の横にはあの新入りが居た。
「もうボス、ディアボロは倒しました。暗殺チームで生きているのは貴方だけ。僕は貴方の暗殺の腕を殺したくはない。新しいパッショーネに仕えてくれませんか?メローネ」
ふざけるな、リーダーはギアッチョは、プロシュートは、イルーゾォは、ペッシはホルマジオは!
「あいつらの努力は無駄だったのかよ!?ボスの正体突き止めて!麻薬ルートを占拠して!繋がれた首輪を外そうとした俺の仲間の努力は!?また俺らを繋ぐのか!?」
胸ぐらに掴みかかる。
「まだ精神は安定しないか・・・。ではまた」
一つ息を吐き背を向けた彼。その眼差しはどこか


貴族まではいかなくともまあ良い暮らしを俺はしていた。マードレもパードレも居てちょっと恥ずかしいがガールフレンドだっていた。
アリア。ピアノが得意で歌だって得意。容姿端麗文武両道。要するに完璧少女。ちょっと気が弱くて言われたままにの姿も可愛いと評判だった。
俺もまあピアノは得意だったし歌だって得意。おまけにバイオリンも出来る。武術だって心得ている。勉強だって得意ではないが好きだった。
けど俺は歪んだ愛情を注がれていた。否、愛情なんて無かったのかもしれない。俺はマードレ達の人形だった。マリオネット。操り人形。完璧な者に仕立て上げようとしていただけだった。
「マードレ、コンクールで優勝したよ」
「パードレ、大会で優勝したよ」
「マードレ、パードレ、僕は完璧?」
褒められたかった。存在を認めてほしかった。だから
[完璧になるんだ]
同時に
[自由になるんだ]
とも考えていた。

アリアはちょっと病弱みたいだ。俺はよく勉強を教えてもらう時アリアの健康状態を聞いた。
今日もまたアリアに勉強を教えてもらう。今日はマードレもパードレもいる。
「また間違えたや、この数式意味が分からない」
マードレが立ち上がり
「こんな問題もわからないの!?あんたは私が完璧になれっつったじゃない!生きてる価値なんて無いのよ!あんたなんて望んで生まれてきてないのに此処まで完璧に育ててんのよっ!死ねばいいのよ!そうよ、死になさい!死ねばいいのに!」
ヒステリーを起こした。
生きてる価値なんて無い。望んで生まれてきてない。死ねばいいのに。
頭の中で響きだす。
「アリア、あんたが殺しなさい。赤の他人のあんたなら私に被害は及ばない。そしてこいつを完璧にしなかったあんたに責任があるんだからね」
腹から血を流すパードレの横に立つマードレ。ナイフをカチカチいわせている。アリアはその紅い目から涙を流していた。アリアは逆らえないから。ナイフを渡されても動けないアリア。
「役に立たないわね!こうするのよっ!」
ショックで動きのとれない俺に近づくマードレ。ナイフを振り上げ首におろそうとする。
「やめてっ!」
体当たりをアリアがかました。少しずれてナイフは俺の左目に刺さった。
その後の事はあまり覚えていない。次目を覚ませばそこはギャングの世界だった。発現したスタンドは俺自身の心。ベイビィフェイス。いつまでも幼き心を纏い続けようとする俺の化身だった。


ジョルノが去り、夜。彼はナースステーションからプロフィールを奪った。そして来た看護師を殺し、自分の血液を垂らし。
自殺した。翌日、別の看護師に彼は見つけられた。その手にしっかりと一つのファイルを握った彼が。
アリア・カンターレ、ここで働く看護婦であり、彼の幼馴染みのプロフィールを握ったメローネが。


「おう、おかえりメローネ」
「待たせて悪かったな」
「良いことなのかこれは?」
「ありがとう」
「俺の仲間で居てくれてありがとう」
黄金の風舞う世界で今日も彼等は笑いあう。9人揃ってワンチームのならず者達、
アッサシーノが。

いかがでしたでしょうか?これにて完結です!メローネの過去は自分に重ね合わせて書いていて(私の体は無事ですが)少し重い話となりました。
ご閲覧、本当に、ベリッシモ、ディモールトグラッツェ!!
<2016/12/27 18:22 ユリカ>消しゴム
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