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なぜ俺は生きるの?
- 仮の名 -

 僕は、終わりの見えない階段を登っていく。周りを見ても真っ白で、果てしない光の空間が広がっているだけ。自分が何をしたいのか全く分からない。僕はどんどん登っていく。そして、突然暗くなった。
 目を開けた。どうやら眠っていたようだ。つまらなく、意味不明な夢だった。
 「こらー!さっさと起きろ!クズが!」
 怖そうな声が、まだぼんやりとした頭に聞こえてきた。また地獄が始まる。毎日毎日、朝から夜まで重労働だ。身も心もボロボロ。
 そろそろ、ここがどこか言っておくよ。ここはDDD刑務所。国内最大の刑務所。で、この国はユーレシア国と言う。
 僕はこの刑務所に入れられた。何かをして。僕には記憶がない。一番古い記憶は刑務所の天井。その前の記憶は何一つない。親も、友達も、故郷も、自分の名前も分からない。そこで、DDDの所長が名前をつけてくれた。
 「今日は山に行って木を切ってもらう!」
 この怖い人はタンツ。僕らの指揮官。
 「一人ノルマ20本だ!さっさとやれよ!」


 やっと昼休みだ。何とか10本切った。ここの木は硬すぎる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。」
 囚人の一人が10本切れなかったんだろう。タンツに懲らしめられたんだろう。また。たまに死人が出る。あいつは気絶で済んだみたい。
 ダーーーーーーーーーーーーーーーーン
 突然の爆発音にびっくりして皆手が止まった。
 「爆発の反対方向に逃げろー!」
 指揮官の命令で皆逃げ始めた。もちろん僕も。が、遅かった。周りは火の海に囲まれた。あっ!言い忘れいた。この国は今、隣の国のアフカリ国と戦争中なんだ。だから度々爆弾を落とされる。
 僕は炎に囲まれる中、「生きたい」とは思わなかった。
 これは、僕の物語。そして、僕の名前は・・・・・暗世。
 

<2016/11/27 20:09 tanuki>消しゴム
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