『はい、次!! 44番!!』
そうハイテンションに言ったのはうちの担任。
夏希は嫌々立ち上がり、自己紹介を始めた。
『高安夏希です。去年は5組でした。趣味は洋楽を聞くことです。よろしくお願いします。』
夏希はすぐに座り、「最悪だ。」と呟いた。
何が最悪だったのか聞こうと思った時、
『はい、次!! 45番!!』
と、言われてしまった。
私はこれまで以上に慎重に席をたち、自己紹介を始めた。
『えっと…初めまして…。新里木ノ実です。……去年は…3組でした。趣味は読書です。』
すぐに座り、「我ながら、まぁできた」と思う。はずだった。
『えー、木ノ実さん?特技とか他にないの?』
担任にそう言われた。
『えっ…私ですか?』
「そうだよ。お前だよ。」とでも言うように周囲のクラスメイトに見られた。
『………。特技…。ないです。』
そう言って私はやっと席につくことができた。
それからは何事もなくただただ時間が過ぎた。
担任は、「もう帰ってもいい」と言い残し教室を出た。
「もう、学校は嫌!!」と思い始めた時、夏希がわたしに向かって言った。
『このみ、今のうちに謝っとく。ごめん。たぶん、これからあいつのせいで迷惑かけると思う。』
「あいつ。」とでもいいたげに、目線が男子の集まる方に向いた。
『話変わるけど、明日の係り決めどうする?このみは、何の係りになるの?』
夏希の話をまとめると、同じ係りがいいから、一緒になろう。でも決められないから任せる。だった。
「いいよ。わかった。」の二つ返事で決まった。
