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イナズマイレブン~赤髪の死神と青髪の死神~
- 第9話ボックスロック・ディフェンス -

アジア地区予選初戦が始まる今日、僕達は今会場となる場所に居た。
絶対に勝って兄さんを探し出す・・・! それは確かに僕個人の目的だ、だけど、チームとして目的は皆と一緒に世界を見る事なんだ・・・。
それにしても本当に多いな・・・、緊張して来る・・・。

「霊歌さん!」

「虎丸君・・・」

「緊張したら少し喋ればいいんですよ、きっと楽になれますよって霊歌さんの受け売りですけどね」

「フフ・・・ありがとう」

僕と虎丸君は小声で話しながら財前総理の挨拶を聞いた、と言うか何気に財前総理とも久しぶりに会ったな・・・。
エイリア学園騒動以来かも・・・。
そして初戦のスターティングメンバーが発表される、僕は今回はFWとして出る事になった。
不動は残念ながらスターティングではなくベンチだ、不動は悔し紛れなのか分かっていないと言いベンチにドカッと座った。

『FFI、アジア地区予選開幕戦! オーストラリア代表『ビックウェイブス』対日本代表『イナズマジャパン』が今始まります! おや? 日本代表に1人FWに女性がいるようですが・・・』

間違いなく僕だ、だけど、次の言葉でこの会場は一気に盛り上がった。

『なんと!! 一時サッカー界から姿を消した青髪の死神の右腕とも呼ばれる“赤髪の死神”と呼ばれる緋音霊歌だーーーー!!!!』

解説者から言われるその言葉にもちろん相手選手の余裕な笑みは少し崩れ、そして煩かった観客席は静かになるが、数分後まるで白熱した試合を見てる様に盛り上がった。

「ずいぶんな人気者だな」

「僕的には嫌だけどね」

『尚、緋音霊歌は選手として認められている様だ。数年ぶりに姿を現した彼女にプレーは一体どう変わったか注目の的です!! そして今・・・キックオフ! 試合開始だ~~!!』

豪炎寺出されたボールを受け取り、僕は後ろに居る鬼道にボールを回す。
そして僕と豪炎寺は前線へと駆け上がった、だが、此処で鬼道が相手選手に囲まれた。
鬼道自身も混乱していた、パスコースは塞がれて、バックパスも出来なくなった。

「まさか・・・これが・・・!」

「・・・ボックスロック・ディフェンス」

相手選手の余裕満々の笑みに僕はどうやればあいつらの戦術を破れるかを考える、そして、とうとうボールを奪われた鬼道。
ビックウェイブスの選手は上がって行きディフェンス陣と衝突を起こすが、連携が上手く出来ておらず此処で穴が生まれてしまった。
そしてビックウェイブスの選手のシュートが円堂のゴールに向かう、円堂は技を使って防ぐが相手の技の方が威力が高かったのかゴールを許してしまった。

『ゴール! 先制点はビックウェイブスだ!! 緋音霊歌を破ったビックウェイブス、イナズマジャパンはどう反撃に出る!!』

まさかの失点か・・・。

「赤髪の死神が此処まで弱くなるとはな・・・がっかりだ」

去り際にビックウェイブスの選手にそう言われた、僕はビックウェイブスの方を見れば相手方はニヤニヤと笑っていた、うん、気持ち悪い。
その時だった。

「凄いな・・・! こんな凄い奴らとやれるなんて、燃えて来た!!」

この言葉に皆唖然としたとは言うまでもない。
だけどそれこそが円堂だ、僕は両の頬を思いっきり叩く、それに驚く鬼道達だが僕と円堂を見て強張っていた表情はいつの間にはいつもの皆の表情へと戻って行った。
これこそが円堂なんのだから・・・、僕が憧れるサッカーバカの円堂なのだから・・・。
その後も円堂にシュートが入る度に円堂はガッチリ受け止めた、あいつだけかっこつけさせるとか行かないもんね!

「円堂!」

「! いけぇ!! 霊歌!!」

「あぁ!!」

そして僕が上がると案の定ボックスロック・ディフェンスになる。
伸びてくる足に僕は避けながら逃げ道を探す、これさえ探し出せれば・・・そう思った時だった。
目の前に居る選手が急に笑ったと思ったら誰かに後ろから押された、僕は急いで足で態勢を整えるがボールを奪われてしまった。

「しまった・・・!! (それに今のはファールじゃあ・・・)」

「霊歌、大丈夫?」

「あぁ・・・なあ、ヒロト」

「何?」

「ボックスロック・ディフェンスに居た僕の事見えてた?」

「あんまり・・・どうしたの?「押された」え?! 審判は?」

「気づかなかった・・・。いや、見えてなかったから分からなかったんだよ」

そう・・・でも、どうやったら・・・? 僕達がそう悩んでいる時だった。

「まだ気づかないのか?」

「!?」

「箱の鍵はお前達が持っている!」

続く

久遠から言われる箱の鍵・・・。
そして霊歌は赤髪の死神の実力を見せる。
そしてイナズマジャパンは合宿所での特訓を試合に活かす事が出来るのか!?
<2016/12/03 23:35 死神>消しゴム
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