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僕というものの名は怪物
- 本の中身 -

「普通の人間じゃない」?どういうことだろう。
「助け」?なんのことだろう。
次のページに書かれていた文章を、動揺を抑えながら読む。


君はとても幸運な人物だ。そして、強大な能力を秘めた者だ。
その強大な能力を使い、この世界を壊すことだってできる。


その言葉に息を呑む。
今までずっと見ていた夢。
その夢の中で誰かが言ったんだ。

「お前はこの世界だって壊すことができる。」

同じだった。
あの言葉と。


しかし、その力を絶対に悪用してはいけない。
だが私は知っている。君がそんな事は出来ない人物だと。
今は何も知らなくてもいい。
そのかわり、約束してくれ。

あちら側の世界を、私の世界を守ると。


そこで文章は終わっていた。
あとは全て白紙だった。

これは何かに繋がるかもしれない。
そう思って、僕はその本を家に持ち帰った。



「アルス君、これ知ってる?」
僕が彼にこの本を見せたのはその翌日だった。
「いや、知らない。図書館にでもあったやつ?」
「家にあったんだけど…なんだかわからないんだよ」
適当に嘘をついて誤魔化す。

少年はそれを手に取って眺める。中を開こうとはしなかった。
「材質だったら…そんなに古いものではないけど」
「どのくらいの?」
「過去10年から20年以内ってとこだな」
そう言って本を返してきた。



彼と別れてから本の中を確認すると、文章は全て消えていた。
ただページを進めると、血の飛び散ったようなものがかかった場所が一つだけあった。

今は何も知らなくてもいい。

でも僕は知りたくて仕様がなかった。


<2016/12/08 04:46 仮面ライダー08号>消しゴム
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