おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
僕というものの名は怪物
- 違和感 -

空は朝には青色が覗いていた部分が全て灰色になっている。
歩いている最中、何度か彼のことが頭をかすめてきた。
でももう今日はどうしようもない。
僕はいつもそう。まわりについていけずに気おくれして、いつの間にか自然と僕とまわりの間には溝ができた。
無意識にベンチに座って、空を眺めた。
空だけは綺麗なのに。
どうしてなんだろう。


授業が始まっても彼のことが気になっていた。
さっき感じたのは何だったのか。

僕は彼のことを知っているような気がした。
彼も僕のことを知っているような気がした。
それを彼に聞こうと決意した。

でもそれはすぐに無理になってしまった。
授業が終わると一瞬で彼の周りは人のバリアができ、彼はその中に消えていった。
クラスで存在が忘れられているかもしれない僕にとっては、あの中に入るのには勇気でさえ使うもの。
怖くて、そんな勇気は使えやしない。
無理だと判断して足を家の方向へ向けて、ベルが鳴ったと同時に教室を後にした。


肩になにかが落ちてくる。
雨だった。
もう今日は家に帰ることにした。
次第に本降りになってきたから、走った。
明日は聞いてみよう。
まだ夏の温かみが残る雨は、予想はずれで結構いいものだった。

<2016/12/03 04:56 仮面ライダー08号>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.