おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
天道虫と蝶々。桜に導かれた星の運命
- ザ・キング・アンド・アイ -

紅い瞳。夢の中で見た敵の眼も紅かった。でも、私はもう一人紅くなる眼を知っている。
「ザ・キング・アンド・アイ・・・かな?違ければ、刺すわ」
「容赦ないね。その通り、早人から飛ばされたよ」
暗闇からスルリと細身の姿を現す駿。
ドキリ、胸が高鳴る。血液が顔に集中するように感じる。まただ、またいつもの私じゃいられない。
「僕も一緒にジョニィさんを探そう。早人から聞いた。敵は僕と似てる、幻覚に落とすことが出来るって」
「幻覚に落とすというか、その・・・別時間、私達が生きる世界とは違う、世界から、一番恐れているものを楽しい夢の中で出してくるの。私は、恐れていることが出る前に抜けられた。多分、恐れていることが視えたら、出れないのかも」
私があのままの世界だったら、駿には言えないけど、静が、翠が、駿が、早人が、賢が、クラスのみんなが傷つけられるのが見えていたでしょう。だから私は別な言葉を選んだ。
「眼で、先を視れる?敵は誰を襲うか分からないし、お兄ちゃんが何処かも私には視えないの。お願い」
「分かった。彼方へ、輪廻の先へと」
駿が一つそう呟いて眼を閉じて、開けばメビウスの輪のような影の写る紅い瞳が開く。
「ジョニィさんは、7時の方向、苦しんでる。多分、永久の夢で恐れていることが起こったんだね」
「行くよ」
一声掛けて、走り出す。

いかがでしたでしょうか?ご閲覧ディモールトグラッツェ!
<2017/03/18 20:25 ユリカ>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.