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天道虫と蝶々。桜に導かれた星の運命


お兄ちゃん、どうか無事でいて・・・・!
駿の後ろを走る私の頭には兄との思い出が駆け巡る。一緒に馬を見に行ったり、一緒に乗ってみたり、下半身不随になった時、ベッドサイドに桜の木を生やしちゃって笑いあったり。1つだって忘れない、虹のように、きらめく思い出。
「見えたよ」
お兄ちゃんが倒れている。でも、その目は光が無く、虚ろだった。
「お兄ちゃん!起きてよ!お兄ちゃん!」
胸を叩いても、ほっぺたをはたいても、光は戻らない。抵抗すらしなかった。ただただ兄は、涙を流していた。
「お兄ちゃん、その涙はどんな涙なの?」
自分が動けなくなった時も、ひっそりと泣いていたし、スローダンサーにそっぽ向かれた時も、戦いで負った傷を見ても。よく涙を流して居る兄だった。
「お兄ちゃん、早く起きてよ!起きてよ!どうして起きてくれないの・・・」
気付けば私の目からも涙が溢れていた。溢れた涙は雨のようにしとしとと降り、兄の胸元を濡らしていった。
「ティア、もしかしたら、夢を重ねがけしたら解けるかもしれない」
静かに、駿は口を開いた。
「新しく掛けた夢を解くことはできるの・・・?」
「僕が操る主だから」
いつの間にか蒼く輝く眼となった駿は、お兄ちゃんの閉じられた目蓋に目線を合わせた。
「これで、新しい夢が始まるはずだから」


「早人、取り合えず、知ってること吐きなさい」
「吐かないと、屋上から蹴落とすわ」
ドアをひんまげて入ってきた二人は、脅しと一緒に情報提供を求め出した。

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<2017/04/11 09:07 ユリカ>消しゴム
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