お兄ちゃんはもう動かない?優しく微笑むお兄ちゃんはもう居ない?あのお姉ちゃんの所に行ってしまったの?もう話せない?ねぇ、ニコラスお兄ちゃん。
「・・・・・リン!・・イリン!アイリン!」
ブチャラティの声。ジョルノも心配そうに見ている。意識を失い。夢を見た。
ドレスを着た少女が此方を向いて。何かを叫んで。背中に何かが刺さった。血が出るはずなのに何も出ない。色の無いモノクロの世界で起こったこと。全て夢?
「ごめん、ちょっと外に出ていいかしら?」
外の空気は澄んでいる。チャリンと父さんからもらったネックレスが音を立てる。
「これでストーンフリーが目覚めた」
「そうなんですか。不思議なネックレスですね」
「うん、不思議な・・・。なっ!?」
背後にジョルノが立っていた。三つ編みが風に揺れる。
「僕は夢を見ました。プロシュート。あいつに老化させられていた時」
「夢?」
横に座るジョルノ。
「何もない真っ白な世界で歩き続けるんです。奥から人の声が聞こえるんです。笑い声が。怖いものではない。そこに扉が現れて開けるのを戸惑うと聞こえるんです。[行けジョルノ][行くんだ。ジョルノ君][ほら行け!パードレ!]おかしいですよね。誰の父親でもないのに。聞こえる声は全部知っているはずなのに名前も姿も分からない。僕はどうしたんでしょう」
目を伏せる彼は。哀しい目をしていた。
「あたしもね、夢を見た。モノクロの世界で一人の女の子が何かを刺された夢。そのとき叫んでたの。誰かが。[アイリン!避けろ!それは だ!]ってね。聞き取れないけど」
不思議よねと笑えば。
「僕の話をしましょうか。君は知れば何かを知るかもしれない。星の痣持つ君ならば。
僕は父親に捨てられたも同然で。母親も愛情なんて僕に注ぎませんでした。いつの日かもう捨てられるのではと恐怖を抱いて過ごす毎日。人の顔色を伺う毎日。ある日を境に僕は変わりました。真っ黒だった髪は金髪に変わり、黒い目は蒼く変わった。そうなっても何も変わらなかった生活。ギャングと出会って僕の人生は変わった。僕の名前を教えてあげますよ。
僕は汐華初流乃」
汐華初流乃。父さんとコウイチが言っていた。
「汐華初流乃。DIOの息子だ」
運命とは。複雑に絡まった糸のようにほどけぬもの。因縁もの同じなのだ。
あたしも彼も父さんもティアも。終わりなき物語の主人公なんだ。
四月十六日。背後に必ず現れる。声だけの人。
僕に笑いかける全てを始めた彼が現れる。
ジョナサン・ジョースターが。
「・・・・・リン!・・イリン!アイリン!」
ブチャラティの声。ジョルノも心配そうに見ている。意識を失い。夢を見た。
ドレスを着た少女が此方を向いて。何かを叫んで。背中に何かが刺さった。血が出るはずなのに何も出ない。色の無いモノクロの世界で起こったこと。全て夢?
「ごめん、ちょっと外に出ていいかしら?」
外の空気は澄んでいる。チャリンと父さんからもらったネックレスが音を立てる。
「これでストーンフリーが目覚めた」
「そうなんですか。不思議なネックレスですね」
「うん、不思議な・・・。なっ!?」
背後にジョルノが立っていた。三つ編みが風に揺れる。
「僕は夢を見ました。プロシュート。あいつに老化させられていた時」
「夢?」
横に座るジョルノ。
「何もない真っ白な世界で歩き続けるんです。奥から人の声が聞こえるんです。笑い声が。怖いものではない。そこに扉が現れて開けるのを戸惑うと聞こえるんです。[行けジョルノ][行くんだ。ジョルノ君][ほら行け!パードレ!]おかしいですよね。誰の父親でもないのに。聞こえる声は全部知っているはずなのに名前も姿も分からない。僕はどうしたんでしょう」
目を伏せる彼は。哀しい目をしていた。
「あたしもね、夢を見た。モノクロの世界で一人の女の子が何かを刺された夢。そのとき叫んでたの。誰かが。[アイリン!避けろ!それは だ!]ってね。聞き取れないけど」
不思議よねと笑えば。
「僕の話をしましょうか。君は知れば何かを知るかもしれない。星の痣持つ君ならば。
僕は父親に捨てられたも同然で。母親も愛情なんて僕に注ぎませんでした。いつの日かもう捨てられるのではと恐怖を抱いて過ごす毎日。人の顔色を伺う毎日。ある日を境に僕は変わりました。真っ黒だった髪は金髪に変わり、黒い目は蒼く変わった。そうなっても何も変わらなかった生活。ギャングと出会って僕の人生は変わった。僕の名前を教えてあげますよ。
僕は汐華初流乃」
汐華初流乃。父さんとコウイチが言っていた。
「汐華初流乃。DIOの息子だ」
運命とは。複雑に絡まった糸のようにほどけぬもの。因縁もの同じなのだ。
あたしも彼も父さんもティアも。終わりなき物語の主人公なんだ。
四月十六日。背後に必ず現れる。声だけの人。
僕に笑いかける全てを始めた彼が現れる。
ジョナサン・ジョースターが。
