甘やかされたい猫と甘やかしたい犬
- きまぐれなアイツはチョコが好き。 -
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「あ"ーーーーーーー......」
ある朝、あるアパートの、ある青年の口から誰がどう聞いても不機嫌...あるいは具合の悪い声が発せられた。 彼、いや、メロ。綺麗な金髪に端正な顔立ち、しかしその整った顔の半分には痛々しい火傷の痕が残っている。 その隣では、やはり端正な顔立ちの赤髪の青年が、驚いたようにメロを見つめていた。
「...メ、メロ?大丈夫...?」その言葉にメロは、青年をギロリと睨む。
「...マット、お前にはこれが大丈夫に見えるのか?」
マットと呼ばれた青年は、改めてメロを見る。いつも綺麗に整えられている髪は少し乱れ、目は半ば閉じられて、何より顔色が悪い。もはや青い。
「ごめんメロ...やっぱり風邪引いちゃった?」「...あぁ、多分な...」
『やっぱり』というのは、昨日の夜。いきなり雨が降り始めた昨日の夜の出来事が原因ということだ。
昨晩のこと。
「メロ遅いなー」マットはソファーでゲームをしながら、夜12時を過ぎても帰って来ない同居人を心配していた。いつもなら特に心配しないが、何しろこの雨である。窓の外では大粒の雨がザアザアと降り注いでいる。
ーメロ、傘持ってったっけ...?
そんなことを考えていると、ドンドンと部屋の扉を叩く音と、悲鳴のような声が聞こえてきた。
マットが慌てて扉を開けると、そこには大家の女性と、
抱き抱えられたメロが居たのだった。
話を聞くと、アパートの前に倒れていたという。お礼を言ってから、慌ててメロを家に入れた。ほとんど意識が無いようだが、マットが名前を呼ぶと、小さく「...マット...?」と言った。
メロの体を拭いて、脇腹の辺りを見ると、アザが出来ている。大方見当は付く。街で最近たむろしているマフィア。そいつらと喧嘩して、怪我を負い、朦朧とした意識の中で帰って来たのだろう。
ーこのことは聞かない方がいいな。メロは負けるのが嫌いだから。
すっかり眠ってしまったメロをベッドに寝かせ、自分も一緒にベッドに入った。
メロの体は、震えていた。
続く。
ある朝、あるアパートの、ある青年の口から誰がどう聞いても不機嫌...あるいは具合の悪い声が発せられた。 彼、いや、メロ。綺麗な金髪に端正な顔立ち、しかしその整った顔の半分には痛々しい火傷の痕が残っている。 その隣では、やはり端正な顔立ちの赤髪の青年が、驚いたようにメロを見つめていた。
「...メ、メロ?大丈夫...?」その言葉にメロは、青年をギロリと睨む。
「...マット、お前にはこれが大丈夫に見えるのか?」
マットと呼ばれた青年は、改めてメロを見る。いつも綺麗に整えられている髪は少し乱れ、目は半ば閉じられて、何より顔色が悪い。もはや青い。
「ごめんメロ...やっぱり風邪引いちゃった?」「...あぁ、多分な...」
『やっぱり』というのは、昨日の夜。いきなり雨が降り始めた昨日の夜の出来事が原因ということだ。
昨晩のこと。
「メロ遅いなー」マットはソファーでゲームをしながら、夜12時を過ぎても帰って来ない同居人を心配していた。いつもなら特に心配しないが、何しろこの雨である。窓の外では大粒の雨がザアザアと降り注いでいる。
ーメロ、傘持ってったっけ...?
そんなことを考えていると、ドンドンと部屋の扉を叩く音と、悲鳴のような声が聞こえてきた。
マットが慌てて扉を開けると、そこには大家の女性と、
抱き抱えられたメロが居たのだった。
話を聞くと、アパートの前に倒れていたという。お礼を言ってから、慌ててメロを家に入れた。ほとんど意識が無いようだが、マットが名前を呼ぶと、小さく「...マット...?」と言った。
メロの体を拭いて、脇腹の辺りを見ると、アザが出来ている。大方見当は付く。街で最近たむろしているマフィア。そいつらと喧嘩して、怪我を負い、朦朧とした意識の中で帰って来たのだろう。
ーこのことは聞かない方がいいな。メロは負けるのが嫌いだから。
すっかり眠ってしまったメロをベッドに寝かせ、自分も一緒にベッドに入った。
メロの体は、震えていた。
続く。
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