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- 事故 -

お父さんが死んだ。28歳の若い父。私の自慢のお父さんだった。

昨日の夜、喧嘩して、日記帳に「死ねばいいのに」って書いた。

そしたら本当に死んじゃった。


ひき逃げではなかったけれど、信号無視だった。うちの父はきちんと横断歩道を渡っていたのに。

父は頭が良かったけれど、小さいときから勉強一文字の生活を私たちにはさせない!と、勉強に背をそむけていた。

でも、頭が良くて、かっこいいお父さんが、私は大好きだった。

「Aのお父さんかっこいいよね。」と言われるほど。かっこいい。というかきれいなお父さんだった。

その綺麗な顔がぐしゃぐしゃになっていた。妹と母が泣き崩れていた。


なんで。どうして。私たちより先に、お父さんとお母さんはいなくなってしまう。でもこんなの

「早すぎるよ、お父さん」

まだ謝れてもないよ。ケンカの原因は、いうこと聞かなかった私。周りの11時とかまで起きている友達がかっこよくてたまらなくて、マネしたかった。そしたら、頭が悪くなるって。なんで?自分は勉強しないくせに!うっかりこんな言葉が漏れてしまった。   「大嫌い」
日記を書いてから、すぐに寝て、次の日、学校に行った。


一言も口をきいていなかった。

4時間目くらいかな。次はおひる!って楽しみにしてたら、「職員室まで」って放送。


軽いノリで職員室までいったら、ご愁傷様。ひどすぎる。


亡骸を見た私。おもわず首が横に動いた。


涙が頬を伝わなかった。泣けなかった。妹の泣き声と、菊の香りだけ、はっきりと覚えている。

さいていだ。わたし。一回死のうと思った。もう、こんなんで生きてはいけない。


あんな言葉が最後になるなんて信じられなかったんだよ。私、幼稚園の時から約束してたんだよ?


「お父さんが死んじゃうときは、最後にありがとう、大好きだよって言ってあげるんだぁ。」

って。なのに、ありがとうどころか、大嫌いっていう言葉。父が天で、ないているきしかしなかった。

2しゅうかん、がっこうにいかなかった。

・・・・。
<2016/12/05 17:49 A>消しゴム
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