好奇心は、時に人を窮地に陥れる。まさに賭け。
◆
路地裏に足を踏み入れたのが間違いだったのかどうかは分からない。
度し難いほどの血の壁と床。
宙を舞う自分とおんなじ程の年齢の、フードを深く被っていたので顔はよく見えなかった――人影が目に写る巨大な異形に立ち向かっている。
人が銃を打つと、異形は恐らく――泣き叫びながら血を吹かす。
「はっ。これはマジで夢じゃないみたいだな。」
鮮やかな手並みで巨影の異形は風に吹きさらされる塵となった。
いっぽう人は銃口からでる煙をふぅ、と吹くとこちらに気づいたのかよってきた。
「えーと君は、」
話しかけようとしたのは確かに僕の方だった。
でもその人は、僕の胸向けて銃を確かに撃った。
「なにすんだよ!!てかあんた誰だよ!!」
何も言わないその人の肩をつかんで揺らした。そして気づいた。
「なんで―――」
その人はいった。声は―女性の声。
そうだ。確かに先程自分はこの人に胸を貫かれた。ただ、傷痕もなく。それは―――
「無傷でいられるの?」
「ッ!!」
気づいたのは2秒後。
あんな異形を数発で仕留めた彼女の銃は僕の胸を貫通するどころか。弾き飛ばされた弾は地面には転がっていた。
「というか、いや、だとしたら――人間なの?」
「そうだけど」
「名前を教えて」
なんだなんだ。
人を撃っておいて行きなり名前を教えろだの彼女は言う。
「そっちから名乗れよ。色々後で説明してもらうからな。」
「ふーん。まあ、いいけど。」
といって彼女は続ける。
「私は朝霧夕日。ここであなたと会う予定の人。」
「は?どういうこと?」
「予定をたてたのは私じゃないけれど、まあそう言うことだから。」
「余計意味わからん。」
「わからないままでいいの。というか、ほら、貴方も名乗らないと。」
「あ、ああ。僕は霧原旬也。
「よし。聞いてた名前と同じ。ちょっと安心したかも。」
安心した、といった。それはこっちの台詞だ。見るなり撃ってくるような危険なやつが敵じゃなくて安心した。
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路地裏に足を踏み入れたのが間違いだったのかどうかは分からない。
度し難いほどの血の壁と床。
宙を舞う自分とおんなじ程の年齢の、フードを深く被っていたので顔はよく見えなかった――人影が目に写る巨大な異形に立ち向かっている。
人が銃を打つと、異形は恐らく――泣き叫びながら血を吹かす。
「はっ。これはマジで夢じゃないみたいだな。」
鮮やかな手並みで巨影の異形は風に吹きさらされる塵となった。
いっぽう人は銃口からでる煙をふぅ、と吹くとこちらに気づいたのかよってきた。
「えーと君は、」
話しかけようとしたのは確かに僕の方だった。
でもその人は、僕の胸向けて銃を確かに撃った。
「なにすんだよ!!てかあんた誰だよ!!」
何も言わないその人の肩をつかんで揺らした。そして気づいた。
「なんで―――」
その人はいった。声は―女性の声。
そうだ。確かに先程自分はこの人に胸を貫かれた。ただ、傷痕もなく。それは―――
「無傷でいられるの?」
「ッ!!」
気づいたのは2秒後。
あんな異形を数発で仕留めた彼女の銃は僕の胸を貫通するどころか。弾き飛ばされた弾は地面には転がっていた。
「というか、いや、だとしたら――人間なの?」
「そうだけど」
「名前を教えて」
なんだなんだ。
人を撃っておいて行きなり名前を教えろだの彼女は言う。
「そっちから名乗れよ。色々後で説明してもらうからな。」
「ふーん。まあ、いいけど。」
といって彼女は続ける。
「私は朝霧夕日。ここであなたと会う予定の人。」
「は?どういうこと?」
「予定をたてたのは私じゃないけれど、まあそう言うことだから。」
「余計意味わからん。」
「わからないままでいいの。というか、ほら、貴方も名乗らないと。」
「あ、ああ。僕は霧原旬也。
「よし。聞いてた名前と同じ。ちょっと安心したかも。」
安心した、といった。それはこっちの台詞だ。見るなり撃ってくるような危険なやつが敵じゃなくて安心した。
