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サナギが蝶になるために…
- 孵化 -

「はああああああ。有羽ちゃんの隣にいると、なんだかとってもみじめ…。」


私の居場所は、有羽ちゃんの隣だけだった。有羽ちゃんは、入学初日から蝶だった。ううん。有羽ちゃ

んだけじゃない。私以外みんな蝶になっていた。そりゃそうか。サナギの私が入れただけでもすごい

んだもん。

「うぎゃ!?」

みっともない悲鳴を上げてしまった。そりゃそうなるわ。だって顔を上げたら目の前に、黒い格好の男

が立ってんだよ?男はボソッと私に言ってきた。いや。うわ言のようにつぶやいた。

男「あいつらは完全にふかしてしまっている…。」

????何言ってんのこの人。めっちゃすごいことじゃん。

「あのぉ・・・」

男「もうあれ以上は伸びないな…。」

はああああああ?意味わかんないんですけどぉ?だってこの学校に通う人は、私以外めっちゃチャン

スがあるんですよ?する、男が私に言ってきた。

男「あぁ。君もあの学園の生徒か。んんん~?おお!まだこんなサナギが残っているとは!!」

はいはい。どうせ私は未だサナギですよ…。

男「おお。この学園も終わりではなかったのだ!こんなに発達がいのあるサナギが残っているとは。」

男は泣き出した。

「あ、あのぉ?大丈夫ですか?」

私が声をかけると、男は、私の腕をがしっとつかんでいった。

男「君は、まだ間に合う!今すぐあの学園をやめるんだ!今ひとり孵化してしまった。早く!」

は?何言ってんのこの人。今更この学園をやめろって…。

「よくわからないけど、なんであの学園をやめなきゃいけないんですか?私は未だサナギだから、あ

の学園に通うんです!将来蝶になる方法を知るために。なんでですか???」

そう。私は、大人になって蝶になりたかった。それともう一つ、この学園に入学した理由があった。

次回…。!!!!!
<2016/12/13 17:31 A>消しゴム
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