珠洲と一緒に帰れたことで、僕には少し安心できる場所を知った。珠洲といられる時が幸せで、家に
は帰りたくないと思った。僕のうちは両親が離婚してしまった。だけどお母さんが、お金持ちの人と再
婚して、僕にはまたお父さんができた。一緒に来た姉ちゃんは、すぐにお父さんから可愛がられた。
身に着けるものが一気に変わり、僕を軽蔑の目で見るようになった。
お母さんは、僕にも姉ちゃんにも愛情を注がない。再婚で降ってきたお金にしか興味がないようだ。
そして、僕は新しいお父さんとは打ち解けられずにいた。前の父さんとは何もかもが違いすぎる。
この前思い切って、週末遊びに行こうとお父さんに聞いた。お父さんは、姉ちゃんとの用事があるか」
ら駄目だといった。お前とは遊ばない。と言った。その頃、いや、ずっと前から僕は、家族が分からなく
なった。正確には、これを家族と言っていいのかが分からなくなった。
でも、珠洲と会いたいから、僕は毎日学校に行く。
大門を開けるとそこには珠洲がいなかった。何だ、昨日のはやっぱり嘘だったのか。と内心しょんぼり
しながら僕は、お気に入りの本を読んで学校に行くことにした。すると、後ろからエンジン音が聞こえ
てきた。そこにいたのは、姉ちゃんだった。
姉「おい三鈴。裏の小門に、かわいい女子がいたよ。ってかまだその本持ってたの!?」
「わかったよ姉ちゃん。すぐ行く。」
僕は、全速力で小門まで向かった。
「珠洲―――――――!」
大声で叫ぶと、珠洲はあの笑顔を僕にくれた。
珠洲「おはよう三鈴。なんで来なかったの?びっくりしたよ。さき行っちゃったんじゃないかって。」
「何言ってんだよ珠洲。大門で待ち合わせだっただろ?僕ずっとそっちで待ってたよ。」
僕がそう言うと、珠洲は心底驚いた顔をして僕に尋ねた。
珠洲「ここが大門じゃないの?」
その顔までもが美しくって、僕は思わず赤面した。
「ここは小門。まあいいや。学校へ行こう!!」
珠洲「うん!ところで三鈴。熱あるんじゃないの?顔が赤いわ。」
そういって珠洲は、僕のおでこに自分のおでこをくっつけた。
珠洲「熱はない。」
とつぶやくと珠洲は、「ひゃあ!ごめんなさい!」と言って赤面し、顔を離した。
学校に行くと、大騒ぎになった。なんてったって、学校のモデルと知らない男子が一緒に登校してき
てるんだもの。
ん?なぜ僕が、彼女のことを学校のアイドルと言わないかって?彼女は、アイドルみたいにペチャク
チャペチャクチャしゃべれないからだ。
その大群の陰、植込みの裏で、何かがごそっと動いたのを、僕は感じた。
は帰りたくないと思った。僕のうちは両親が離婚してしまった。だけどお母さんが、お金持ちの人と再
婚して、僕にはまたお父さんができた。一緒に来た姉ちゃんは、すぐにお父さんから可愛がられた。
身に着けるものが一気に変わり、僕を軽蔑の目で見るようになった。
お母さんは、僕にも姉ちゃんにも愛情を注がない。再婚で降ってきたお金にしか興味がないようだ。
そして、僕は新しいお父さんとは打ち解けられずにいた。前の父さんとは何もかもが違いすぎる。
この前思い切って、週末遊びに行こうとお父さんに聞いた。お父さんは、姉ちゃんとの用事があるか」
ら駄目だといった。お前とは遊ばない。と言った。その頃、いや、ずっと前から僕は、家族が分からなく
なった。正確には、これを家族と言っていいのかが分からなくなった。
でも、珠洲と会いたいから、僕は毎日学校に行く。
大門を開けるとそこには珠洲がいなかった。何だ、昨日のはやっぱり嘘だったのか。と内心しょんぼり
しながら僕は、お気に入りの本を読んで学校に行くことにした。すると、後ろからエンジン音が聞こえ
てきた。そこにいたのは、姉ちゃんだった。
姉「おい三鈴。裏の小門に、かわいい女子がいたよ。ってかまだその本持ってたの!?」
「わかったよ姉ちゃん。すぐ行く。」
僕は、全速力で小門まで向かった。
「珠洲―――――――!」
大声で叫ぶと、珠洲はあの笑顔を僕にくれた。
珠洲「おはよう三鈴。なんで来なかったの?びっくりしたよ。さき行っちゃったんじゃないかって。」
「何言ってんだよ珠洲。大門で待ち合わせだっただろ?僕ずっとそっちで待ってたよ。」
僕がそう言うと、珠洲は心底驚いた顔をして僕に尋ねた。
珠洲「ここが大門じゃないの?」
その顔までもが美しくって、僕は思わず赤面した。
「ここは小門。まあいいや。学校へ行こう!!」
珠洲「うん!ところで三鈴。熱あるんじゃないの?顔が赤いわ。」
そういって珠洲は、僕のおでこに自分のおでこをくっつけた。
珠洲「熱はない。」
とつぶやくと珠洲は、「ひゃあ!ごめんなさい!」と言って赤面し、顔を離した。
学校に行くと、大騒ぎになった。なんてったって、学校のモデルと知らない男子が一緒に登校してき
てるんだもの。
ん?なぜ僕が、彼女のことを学校のアイドルと言わないかって?彼女は、アイドルみたいにペチャク
チャペチャクチャしゃべれないからだ。
その大群の陰、植込みの裏で、何かがごそっと動いたのを、僕は感じた。
