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よばないで
- 9.両思いの世界 -

もう11月なのに、まだ気温は18度近くある。
しかもこの、北海道で。

その変な暖かさは、冷えた私の心を温めてくれるようだった。

今は、昼休み。

私が落ち込んでいる理由を知っているエミは、委員会の仕事で教室から出て行ってしまった。
すごく寂しい。辛い。

向こうでは、百恵と祐也が話していた。
やめてよ。

私、二人の事、本当に大好きなんだ。
でも、二人のことは応援出来ない。
大好きなのに。

百恵や祐也だけじゃなくても、
ー誰かを傷つけるのが怖い。
そう考えると、私の心はどんどん沈んでいく。

百恵『祐莉~、どうしたの?』

百恵はやっぱり可愛い。本当に、私とは大違い。

祐莉「え、あ。大丈夫。」

嘘。辛い。でもそんなこと言ってしまったら、きっと理由を聞かれる。言えるわけがない。
言ってしまったら、モモとの仲まで壊れてしまう。

百恵『そう。なら良いんだけど…。ところでさ祐莉、祐也がここの問題分かんないって言ってるんだけど、私もよくわかんなくてさ。教えて〜。祐莉、数学得意でしょ。』

祐莉「…めんど。」

私はそう言って、教室から抜け出した。

百恵は、確かに優しくて良い子なんだ。今のだって、優しさからの行動だと思う。
でも、それが1番辛かった。

もう、わからない。自分がどうしたいのかも、何もかも。

もう今すぐ、この世界から消えてしまいたい。

好きな人が自分のことを好き、って、どんな世界なんだろう。
もしそんな世界があるなら、誰か、連れてってよ。

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皆様ありがとうございます!どうか最後までお付き合い下さい。
今回のサブタイトル、なんか変ですね。
<2016/12/20 17:55 signal>消しゴム
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