おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
- 尽くす -

私の周りにはいつも人がいる。私の身には、いつもピンクのワンピースがある。

私は、なんでももらえるし、なんでもやってくれる友達がいる。

なんでかって?だってぶっちゃけ私、可愛いもん。

だから、可愛い私には、ピンクしか似合わないし、友達もいっぱいいるの。

やっといてって言えば、なんでもやってくれるし、何でも買ってくれるの。

ある日、転校生が来た。

可愛かったけど、私ほどじゃない。

だって、周りの人に、なんでもやらせるんじゃなくて、やってあげてるんだもん。

友達出来ないよ。

「ねえ。」

突然よばれ、振り返ると、一番私が頼んだことをやってくれる友達の軍団がいた。

「ごめん。」

そういうと、その軍団は、静かに転校生の方へと行った。

なんで?

みんな離れて行ってしまった。

なんで?


なんでかわいい私から離れていくの?

そんな汚らわしい転校生の方へ行くの?

いや。一人はいや。ねえお願い。行かないで。

無意識に転校生の方へ手を伸ばした。

すると、転校生は細く微笑んでいった。

「友達を大事にしなかったあなたと、友達を思う私。どっちがいらないと思う?」

みんなは一斉に私を指差した。

なんで?私はいらないの?

「じゃあ、いらないってよ。」

そういうとその軍団は、はさみを片手にこちらへ向かってきた。

殺される。








直感でそう感じた。

「あ・・・。」

声を上げたのは、その軍団の一人だった。

静かに床に落ちていった。

おなかに真っ赤な衣をまとって。

嘘。私、人、殺しちゃったの?

真っ直ぐ前を見ると、みんなが狂気の目で私を見てくる。

ああ。一人殺しちゃったなら、二人も三人も一緒じゃない?

私はその軍団に、はさみ片手に飛び込んでいった。

その軍団は、次々に散らばる。

ほら、転校生。お前にも、本当の友達はできなかったんだよ。

「待って。大丈夫よ。」

転校生が声を発すと、みんながピタッと止まった。

いや。止まらないでよ。逃げてよ。

「ごめんなさい。」

転校生は、手を私の顔にかざした。

「可愛い顔を汚してしまって。」

私の頬から、一滴の血が流れた。

いや。私の顔に傷が。

こんな顔じゃ、生きていけない。

そっと、私が殺した人を見た。

その人は、私が一番仲がいいと思っていた人。

ごめんなさい。

私もピンクなんかじゃなくて、貴方と同じ服を、来てみようかしら。




今回は、いじめっ子目線のお話です!更新遅れて申し訳ありません!
<2017/05/27 14:03 A>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.