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殺意とキミと私の記憶
- 第1話「孤独」 -

~743年~ある日、女の子が産まれた。母親ゆずりの銀髪に茶色い瞳。その子は、キリと名付けられ共働きの両親によって育てられた。
 キリは、ずっと独りが多かった。いや、ずっと独りだった。乳離れしてからは、ずっと。一度、母親の手に触れてみた。冷たかった。途端に、母親はキリを突き飛ばし、殴ってきた。キリは訳が分からなかった。
キリ「母さん、やめて。やめて。ごめんなさい。ごめんなさい。」
母親は聞かなかった。
母親「あんたなんか私の子供じゃない!あっちへ行け!薄汚いドブネズミが!」
キリは恐くなった。必死にもうしません。と繰り返した。すると、
母親「二度としないで!!」それで終わりだった。キリは父親に言った。するとまた、殴りつけてきた。無言で。恐くなって家を飛び出した。それが失敗だった。子供をドブネズミという親が探しに来るはずもないのだ。
キリ「母さん……父さん……」
?「どうしたの?こんな夜遅くに。」
話しかけてきたのはキリより五つか六つ上くらいの女の人だった。
キリ「母さんと父さんに叱られた。」
?「そう…名前は?」
キリ「キリ……」
エリー「キリちゃんね。私はエリー。よろしくね。お父さんとお母さん、心配するよ。お家帰ったら?」
キリ「……母さんと父さんはあたしのことキライなんだ…」
エリー「そっか。じゃあ私の家に来る?」
エリーと名乗る女の人はこころよくキリを家に入れてくれた。
だが、一晩たっても、三日たっても両親は探す気配がなかった。
キリ「あたし、帰る。」
エリー「そっかぁ、帰るのね。じゃあね。」
バタン。
キリは両親を殺すという残酷な決断をした。でも、これでいいんだと確信した。バタン。
父親「ドブネズミ…なんで帰ってきた……」
母親「ヒイィィィィ!ネズミ!ネズミ!」
キリ「父さん…死んで……!」
グサッ。
母親「あ、あなた!あっ……あっ……」
キリ「母さん…死んで…!」
グサッ。
母親「こんな事……したのよ……ただじゃ……おかない……からね…」
キリ「うっ…」バタッ。
エリー「キリ…やっぱりね…そうすると思った…もう私…消えなきゃ」
キリはエリーに運ばれ、とある家に着いた。
      
                    つづく

<2016/12/22 18:30 死神Sinigami>消しゴム
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