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殺意とキミと私の記憶
- 第十四話「それぞれの生き方」 -


 〜758年〜未開拓地に住み始めてから3年の月日が経った。キル14歳、キリ15歳〜


 もうすっかり、大人に近づいた二人は、単独行動をすることが多くなった。まるで、巣立ちした狼のように。
 この頃から、キリは身体能力が異常なほどに成長し、高い崖からの飛び降りも、軽々できるくらいだった。母親に似て、スラッとした身軽な体型になった。
 キルは、急激に背が伸び、随分とたくましくなった。だが、イタヅラ癖があり、近くの街の者によくイタヅラをする厄介者にも成長した。
 狩猟ではそれぞれの得意とする、ナイフ、弓矢、銃など狩猟の方法も様々。

キリ「キル、そろそろ行こう。」
キル「おう。」
ブレイド「気をつけるんだぞ。」
キリ「うん。」
 バタン。
キリ「っ………フゥ……」
 ピィーーーーーーーー!!
 キリは狩猟の際、よく狼や野良犬を従えて狩りをする。その為に作ったのがこの狩猟笛だ。しかもキリは動物に好かれる為、どんな狼や犬が来てもすぐ懐く。
 一方、キルはタカやワシなどの大型の鳥を従え、狩りをする。ウサギなどの小動物を狩ることが多い。そのため、キリは、大型の動物を狩り、キルは小型の動物を多く狩るのだ。
キル「よし。俺も。」
 パァン!バササ!!
キル「いい子にしてろよ。」
 クー。
キリ「キル、先に行ってて。私も後から行く。」
キル「分かった。先行っとくぜ。」
 バサッ!
キリ「もう一度。」
 ピィーーーーー!!…………ウォーーーーン!!ダッダッダッ!
キリ「行くよ。」
 ダッダッダダ!!

            __________

キル「ふー。今日もとったとった。」
キリ「でも半分は市場に持って行かないと。」
キル「めんどくせーよな。狼じゃなくて馬使わねぇといけねぇなんてな。」
キリ「バレたら終わりでしょ。我慢して。」
キル「ちぇー。」
 バタン。
キリ「ただいま。」
キル「ただいまー。」
ブレイド「おかえり。二人共。早速市場に行ってほしいところなんだが、王家が来ているらしくてな。ザクロさんの所に持って行ってくれ。」
キル「分かったよ。」
キリ「ザクロさんなら顔馴染みだし、いいよ。」
 バタン。
キル「ザクロさんって、子供むっちゃいるよな。」
キリ「うん。アラバとかジグロとか……なんか色々。」
キル「お前、意外だわ。」
キリ「なんで。」
キル「前はさ、めんどーみたいな感じだったけど、今はちょっと違うよな。」
キリ「そりゃ、誰だって8年経ったら変わるでしょ。」
キル「口の悪さと喧嘩の強さは変わんねぇけどな。」
キリ「キルは背の高さしか変わってないじゃん。」
キル「うっせえ!」
キリ「あ、ついた。」
カラン、カラン……バタン。
ザクロ「おう!キリちゃんにキル!今日はどうした?」
キリ「今日は用事で市場に行けないから、おすそ分け。」
キル「俺ら、三人だし、ザクロさんのとこ、子供いっぱいいるじゃん。だから。」
ザクロ「そうか。ありがとな。」
キリ「じゃ。」
 バタン。

             ________


ザクロ「あーーーーーー!」
アラバ「父さんどうしたの?」
ザクロ「アラバ、ジグロ、すぐキリちゃん家に行ってくれ!これを持って!」
アラバ「わ、分かった!ジグロ、行くぞ!」
ジグロ「兄ちゃん!待ってーーー!」
 バタン!

<2017/04/26 15:53 死神Sinigami>消しゴム
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