海より空より宇宙より
- 夕日と雑草と花と -
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「おい、お前のせいじゃあないか!責任取れよ。」
「はあ?お前がやれって言ったんだろう?」
公園から聞こえてくる怒声に、みさととそのおばあちゃんは、
思わず振り向いた。さっき通った時は気がつかなかったけれど、
どうやら男の子二人が、喧嘩をしているらしい。
おばあちゃんはため息をついて、それから、男の子達のいる公園へ、
ゆっくりゆっくり歩き出した。みさとはちょっと戸惑って、
それからちょっと首をかしげて、やっぱりゆっくりゆっくり歩き出した。
「そこの坊やたち」
男の子達は、少し驚いてから、不機嫌そうに、「何の用ですか」と言った。
おばあちゃんは男の子を1人ずつじいっと見て、そしてゆっくり口を開いた。
「私の心をわけましょう」
わけがわからなかったのは、みさとだけではなかった。
「何言ってんだ?このばあちゃん」
「認知症だあ」
そう言われても、微動だにせず、おばあちゃんは男の子達をじいっと見る。
その時、公園の桜が全部なくなってしまいそうなほどの強風が吹き、
みさとは目を伏せた。一瞬だった。誰が見てもわかる。
男の子達の顔つきが、さっきとは全然違った。さっきは額に汗をかくほど、顔を真っ赤に
していたのに、さっきは目がつり上がって、眉とくっつきそうになっていたのに…
なんと穏やかな目をしているのでしょう。そして、はっとしたように
突然、「おい、そろそろ帰ろうぜ」「そうだな」と言って、そそくさと帰って行った。
ふと、右を見ると、おばあちゃんの、優しい顔と、夕日が、雑草と花と、それから影が、
全部、とても綺麗に見えた。その風景を、みさとは、不思議な思いで、
ぼんやりと見つめていた。
「はあ?お前がやれって言ったんだろう?」
公園から聞こえてくる怒声に、みさととそのおばあちゃんは、
思わず振り向いた。さっき通った時は気がつかなかったけれど、
どうやら男の子二人が、喧嘩をしているらしい。
おばあちゃんはため息をついて、それから、男の子達のいる公園へ、
ゆっくりゆっくり歩き出した。みさとはちょっと戸惑って、
それからちょっと首をかしげて、やっぱりゆっくりゆっくり歩き出した。
「そこの坊やたち」
男の子達は、少し驚いてから、不機嫌そうに、「何の用ですか」と言った。
おばあちゃんは男の子を1人ずつじいっと見て、そしてゆっくり口を開いた。
「私の心をわけましょう」
わけがわからなかったのは、みさとだけではなかった。
「何言ってんだ?このばあちゃん」
「認知症だあ」
そう言われても、微動だにせず、おばあちゃんは男の子達をじいっと見る。
その時、公園の桜が全部なくなってしまいそうなほどの強風が吹き、
みさとは目を伏せた。一瞬だった。誰が見てもわかる。
男の子達の顔つきが、さっきとは全然違った。さっきは額に汗をかくほど、顔を真っ赤に
していたのに、さっきは目がつり上がって、眉とくっつきそうになっていたのに…
なんと穏やかな目をしているのでしょう。そして、はっとしたように
突然、「おい、そろそろ帰ろうぜ」「そうだな」と言って、そそくさと帰って行った。
ふと、右を見ると、おばあちゃんの、優しい顔と、夕日が、雑草と花と、それから影が、
全部、とても綺麗に見えた。その風景を、みさとは、不思議な思いで、
ぼんやりと見つめていた。
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