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ヤクソク
- 第二話「花子さん」 -


零「この遥中にはね、花子さんがいるの。」

羽月「は……花子さん!?」

零「ええ。そんなに驚く事?」

羽月「い、いや。別にぃ……」

零「その花子さん、すっごく優しいの。なんでも1つだけお願いを聞いてくれるのよ。」

羽月「へぇー。」

零「でもね。生け贄を捧げなきゃいけないの。」

羽月「生け贄?」

零「じゃないと、腕と脚を取られちゃうから。」

羽月「ま、生け贄って……何?」

零「人形の腕と脚を両方。」

羽月「こ……怖……」

零「何年か前に、願いを叶えて欲しくて、花子さんにお願いしたの。でも、その子、生け贄を捧げなかったから………」

羽月「その子……どうなったの?」

零「次の日から、行方不明になったんだって。両親も必死に探したけど、見つからなくって、それから一週間して、その子の死体が、送られて来たとか来なかったとか……」

羽月「死体…………?」

零「ウワサよウワサ。でも、死体は、腕と脚が無かったの。だから、花子さんの祟りだーって言ってるわ。」

羽月「零って、何でそんな怖い話知ってるの?よく平気でいれるね。」

零「だって、生け贄を捧げなかった子が悪いのよ。もっと早く捧げておけば助かったのに。」

羽月「1つ、気になるんだけど、その子のお願いって何だったの?」

零「クラスのぶりっ子が死にますように。」

羽月「!!で……ぶ、ぶりっ子は死んだの?」

零「死んだよ。クラスのぶりっ子。」

羽月「じゃあ、願いは叶ったんだ……」

零「でも、その子も可哀想だよね。ぶりっ子って、その子の事だったんだもの。」

羽月「え………」

 トイレの前を通ったとき、おかっぱ頭の女の子が、顔を覗かせていた。



<2017/05/14 15:36 死神Sinigami>消しゴム
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