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罪と世界の過ちを


6コール過ぎてもしつこく鳴り続ける携帯を、仕方なく手に取る。
朝から面倒にも程があったが、これ以上出ないと後が面倒なのも確か。

俺はまたぶり返した欠伸を噛み殺しながら、「はい」と電話に出た。

『遅い!! 私からの連絡には3コール以内に応答しろといつも言っているだろうが。』
「無理無理…俺そんなに俊敏じゃねぇし…… 何の用事だ…」

私に向かって無礼だな貴様は。

高慢極まりない態度で憤慨を示すのは、うちの七人兄弟 次男である
傲慢を司る悪魔、偉癖(いくせ)だ。
真の姿はルシファーという翼の生えた大きな悪魔。
次男、と言いつつも、俺と偉癖は双子だから大した差はないのだが。

『お前、天気予報を見たか?』
「てんきよほー? 当たり前だろ、見てねぇよ。」
『何が当たり前だ馬鹿者が。………午後から雨だ。』
「…はぁ? んだよ、それだけか?」

話聞いて損した。
そう思うより先に、偉癖の方がまたもや怒鳴る。

『本物の戯けだな、貴様は。
私が、お前に今日の天気を伝えるため、時間を割いて電話をかけると思うのか?』
「うるせぇよ…電話だぞ……。っつか一々話し方めんどくせぇな、お前…」

また欠伸が出そうになって、またもや噛み殺した。

やり方が悪く、少し顎が痛い。

「わかってるよ、『ご心配』ありがとーございまーす…。……切っていいか?」
『あぁ。用心しろよ。』

そこまでで電話が切れる。

大方、心配性な弟は、雨の日に出る『悪いモノ』の事を考えてくれたのだろうが、弟が兄を心配するなんて一世紀早い。


俺は、起きた瞬間から『そういう』気を、感じ取っていたのだから。

経子 秋名  (けいし あきな)

高校1年生の15歳。怠惰とは真逆で、勤勉。
フォーラー(使魔)は堕樂。

身長170cm。
短髪で茶色い瞳。どちらかというと色白で、痩せ型。
1年から2年まではちゃんと陸上部に所属していたが、2年の冬に唯一の親だった母親が死に独り身に。3年の夏にようやく退部。
4年D組所属。学級委員を務める。
<2016/12/28 15:29 蔵木 りやうた>消しゴム
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