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世界樹の巫女と聖女と冒険者
- 森の廃坑 始まりのページは何色 -

私の周りが緑と化していく。無くなる。亡くなる。失くなる。全てが叫びの、絶望の、狂気の、哀しみの表情全てが緑になる。ああ、私も緑の一部と化すのだろう。

サクリ、軽く草を踏みしめる。
「とうとう来たんだ。小迷宮に」
冒険の始まりのページが開かれた。始まりのページは何色に染まるのだろう。
一歩、二歩、三歩。大自然に飲まれそうだ。
「あら?」
「ティール?どうかした?」
何かを踏んだらしいティールが足を上げる。
「ロケットだ」
「開けてみたいですっ」
ハッとライネが息を飲む。
「開けない方がいいんじゃないか。迷宮にあるとはいえ他人のものだ」
「ありがとうよお嬢ちゃん。それは・・・・」
茂みから男が現れた。背中に大きな背囊を背負っている。どうやら冒険者らしい。
なんだかんだで地図を貰い書くことにした。
「私が地図書きやる!」
ユリカが地図書き担当となった。

「エンカウント!」
ライネの鋭い声と共に魔物が飛び出してくる。
今スキルはリンネだけが武器の都合上使えない。
「バッタ4匹!?最初から不幸過ぎですっ!」
「兎に角行くぞ!」
リンネは普通にダガーで殴る。ティールも同じ。
「アイスブラッシュ!」
「電撃の印術!弾けて!」
ユリカとライネが技を放つ。前列2匹は倒れた。
「わ、私の剣を食らってください!というか倒れてください!」
ユキカは物理系メディックではないためすこし弱い。
残り2匹も切り続けて倒れた。
「やっと終わった」
ふと水音が聞こえる。其方へ向かうと。
「見てみて!あそこ輝いてるわ!」
ティールが輝く地面を見つけた。
「地図から見てもあれが虹翼の欠片採掘場所だよ」
「じゃあ行こ!」
「待ってリンネ」
ザバ、とライネが水に青白い腕を突っ込む。肩辺りまでいれても底に着く音は聞こえない。
「すごい深いぞ。歩いて渡るには深すぎる。飛び越えるにも幅がある」
「無理ですかー」
諦めてまた歩き出す。

「なんか殺気がしない?」
ユリカが震えながらに言う。
「その角曲がったーらー?」
「明らかにやばいですよね!?」
牛?馬か。馬の様に首は長くないが。
「顔に変なペイントしてるしアフロだよ。アフロ」
「ちょっと殺気がバッタよりやばいわ」
これはFOEという存在で赤は格上。黄色は同格だが挑むのは危険。青は格下だが油断大敵。
どうしようかとウロウロする。
「あいつかなり動きが単純だ。かわして進めるぞ」
ライネの発見。
「流石ナイトシーカーね。かわして進みましょう」
そして大量のバッタやらアルマジロやらを倒して扉を見つける。
「開くよ」
おお、と声を上げる。虹翼の欠片採掘場所だ。一歩進む。とあのアフロFOEが二体出てくる。レベル2の私達じゃあ倒せないよ!とティールが叫ぶ。
「冷静に見ていきましょう。そうすれば採れるはずです」
魔物が通り過ぎて私達が進む。採掘する。別の石。戻る。魔物が通る。私達が進む。採掘する。別の石。戻る。魔物が通る。私達が進む。採掘する。
「これが虹翼の欠片!」
「綺麗」
「さあ気を付けて帰ろう!」
元来た道を辿りタルシスへ帰る。
統治院に納品し。
「私達は本物の冒険者の資格ある者になったんだね!」
日が沈んだ星々の煌めく空に向かって叫んだ。
周りからは謎の目線を向けられた。

始まりのページは虹色。私達の花は綺麗に咲き誇る。

いかがでしたでしょうか?ライネの挙動が不審になる点。共通点があります。ご閲覧ありがとうございました!
<2017/01/05 18:33 ユリカ>消しゴム
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