「ずっと、大事にするから。だから、俺の彼女になって……くださぃ。」
消え入るような声で蒼が呟いた。ただでさえ熱い顔がさらに熱くなる。ドキドキ、不規則に脈が速くなるから、少し苦しいくらい。
「そんな風に言われて、断れるわけないよ…。」
ぽそりと呟く。視界がぼやけているが、そんなことどうでもいい。すっかり弱気になった私は、精一杯笑顔を作った。
「絶対に蒼が幸せにしてよね、他の人が迎えに来るとか嫌だからね。」
零れ落ちる涙は沈みきってしまいそうな夕日に最後の輝きを灯した。こちらに振り返った蒼は、音もなく近付いてきて、私をじっと見つめる。多分蒼も泣いている。プライドが高い彼の事だから人前で泣くのはすごく嫌なんだろうけど、でも小さく頷く彼の表情はぼやけているが穏やかで、優しかった。がっちりとした腕で私をぎゅっと抱きしめた。ふんわりと甘い柔軟剤の香りが鼻をくすぐる。
「絶対、絶対俺が莉央を笑顔にするから。他の奴になんてくれてやるものか!」
彼自身の決意でもあるような力強い声で言った。反射的に私もぎゅうっと彼を抱きしめる。少しばかり彼の方が背が高いので、私は結構必死だ。それでも今は蒼の大きな背中を抱きしめたかった。私から離れていってしまわないように繋ぎ止める意味で。
「帰ろっか。」
彼が腕を離して言う。穏やかに笑った彼が、私に手を差し出してくる。分かっているけど蒼がかわいくて、ポケーっととぼけていると、一瞬で顔を赤くして言う。
「手、繋いで。」
自分からつん、とそっぽを向いてる癖に、チラチラと視線を向けてくる。その姿がたまらなく愛おしくなって、その手をぎゅっと握った。蒼は照れ笑いをしながら、赤い顔のままでにかっと白い歯を見せて、まっすぐ歩き出した。彼の後ろをとことこ歩く私は、気付かれないようにそっと幸せを噛み締めた。
消え入るような声で蒼が呟いた。ただでさえ熱い顔がさらに熱くなる。ドキドキ、不規則に脈が速くなるから、少し苦しいくらい。
「そんな風に言われて、断れるわけないよ…。」
ぽそりと呟く。視界がぼやけているが、そんなことどうでもいい。すっかり弱気になった私は、精一杯笑顔を作った。
「絶対に蒼が幸せにしてよね、他の人が迎えに来るとか嫌だからね。」
零れ落ちる涙は沈みきってしまいそうな夕日に最後の輝きを灯した。こちらに振り返った蒼は、音もなく近付いてきて、私をじっと見つめる。多分蒼も泣いている。プライドが高い彼の事だから人前で泣くのはすごく嫌なんだろうけど、でも小さく頷く彼の表情はぼやけているが穏やかで、優しかった。がっちりとした腕で私をぎゅっと抱きしめた。ふんわりと甘い柔軟剤の香りが鼻をくすぐる。
「絶対、絶対俺が莉央を笑顔にするから。他の奴になんてくれてやるものか!」
彼自身の決意でもあるような力強い声で言った。反射的に私もぎゅうっと彼を抱きしめる。少しばかり彼の方が背が高いので、私は結構必死だ。それでも今は蒼の大きな背中を抱きしめたかった。私から離れていってしまわないように繋ぎ止める意味で。
「帰ろっか。」
彼が腕を離して言う。穏やかに笑った彼が、私に手を差し出してくる。分かっているけど蒼がかわいくて、ポケーっととぼけていると、一瞬で顔を赤くして言う。
「手、繋いで。」
自分からつん、とそっぽを向いてる癖に、チラチラと視線を向けてくる。その姿がたまらなく愛おしくなって、その手をぎゅっと握った。蒼は照れ笑いをしながら、赤い顔のままでにかっと白い歯を見せて、まっすぐ歩き出した。彼の後ろをとことこ歩く私は、気付かれないようにそっと幸せを噛み締めた。
