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美人で得ってわけじゃない
- 第一話 -

 得してる人なんてわずかしかいない。
 もちろん私だって得してない。
 逆に損してる、っていうのかな?
 まあつまり。
 私は損してる、ってわけよ……

 宮村ゆりか、十四歳。
 損してる中学生代表(多分)。
 学校に行くのがつらいけど、行かなきゃ高校行けないもの。
 なぜ行くのがつらいかって?
 ……なんでそんな事聞くわけ?
 まあいいや。
 これを読んでくれてるんだもんね。
 特別だからね!
 まずは……学校へ行く前の朝からかな。

「行ってきます……」
 あー、今日も始まってしまった。
 地獄の朝が。とくに今日は大地獄だー……。
 他の生徒と会いたくないから、いつもはなるべく早くに家を出ているのだけれど、今日はゴミ出しを頼まれたから、ちょっと遅くなったんだよね。
 そのせいで他の生徒と会ってしまった、というわけで……
「ラッキー♪ 宮村さんに会えた! 今日、いい事あるかも!」
「今日も宮村さんは美人だねー」
 ……そう、私は学校で美人って噂されてるの……
 生徒たちのヒソヒソ声にうんざりしながら、私は学校に着いた。
「あ……」
 靴箱で靴を履き替えている時、皆瀬くんと会った。
「おはよう、宮村さん」
「……」
 皆瀬くんはいつものようにニッコリと笑った。
 私の胸の奥があったかくなった。
 うまく表せないような、そんな気持ち……

 美人だからって、告白がサラッと出来て、さっさと付き合えるわけじゃないってことを、
 みんなはまだ、きっと知らない。

はじめまして、新田舞と申します。不定期で更新しますが、これで楽しんでくれれば嬉しいです。よろしくお願いします!
<2016/12/30 15:45 日野みかん>消しゴム
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