恋心が、私をあたためてくれているから……
なんて、カッコつけてみたけど。
私バカ?
冷たい風に立ち向かっちゃいけません。
案の定熱をだしたから!
顔がポッポとほてってあつい。
「ふぅぅ……」
頬をつたう汗をぬぐいながら、私はそれでも、皆瀬くんのことを考えていた……。
【優菜サイド】
「おっはよー!」
今日もあたし、優菜は元気に教室に入った。
それからカバンを自分の机に置いて、さっそくゆりかを探す。
何でゆりかを探してるかって?
実は、最近あたし、睨んでるんだ。
ゆりかが、時々皆瀬くんのことをよく見てるの。これはもう、あやしすぎるってことをあたしはもうとっくのとうに分かってるからね!
実際どうなのか、ゆりか本人に聞いてみるつもりだったんだけ、ど。
「あれ? 今日、ゆりか来てなくない?」
なーんだ、つまんないの。あたしが何の気なしにそう呟くと、近くにいた皆瀬くんがちょっと心配そうに言った。
「え、田中さん知らなかったの? 田中さん、宮村さんと仲いいから、今日宮村さんが何で休んだのか知ってると思ってた」
あ、田中ってあたしの名字です。
「ううん、知らないよー。でも、何で知りたかったの?」
もしかして皆瀬くん……ゆりかのこと気になってるのかなぁ。
あたしがニヤッと笑うと、皆瀬くんは最初ポカンとした顔をしていたけど(多分、何であたしが笑ったのか考えてるんだと思う)、すぐにハッと気付いた顔をして、小さくワァーッと言いながら手で顔をおおった。そしてすぐに、
「い、いや、違う違う! それは、その……えと」
とまごついた。バッチリ図星だったみたい。あたしはまたニヤニヤと笑みを浮かべ、
「うっふっふ……」
とイジワルそうに言いながら、自分の机のほうに戻った。
うわーっ。なーんかワクワクしてきちゃった!
フムフム、なるほどね。ゆりかと皆瀬くんは両想いだけど、二人ともまだ気持ちを伝えてない、と(ま、推測だけど)。
これは恋愛相談所設立者であるあたしが、一肌脱いであげないとねっ!
あたしは心の中で、作戦を練り始めた……。
【皆瀬サイド】
や、や、や、ヤバイ。
バッチリバレた……。
足がふらつく。ほてった顔が熱くて、熱さに思わず今、頭がショート中……。
皆瀬一真、十四歳。
修学旅行とかで、好きな人を暴露するときって、こんなきもちなのかなぁ。
と、軽ーく考えている。
そう、俺はたった今、同じクラスの田中さんに、俺の好きな人を知られてしまったのだ。推測じゃなく、バッチリと。
恋バナとは、今まで無縁だった俺だから、自然にスルー出来るような言葉がすぐに出てこなくて、めちゃくちゃ図星ですって言うような言葉を返してしまった。
……ホントは、田中さんは恋愛相談所をやってるから、アドバイスかなんかをもらえるんじゃないかって期待しているんだけどね。
……でも、そんなことより、一番気にしているのは、宮村さんの事……
どうしたんだろう。
風邪? 熱? もしかしてインフル? いや、そんなことは考えたくない。
明日は、ちゃんといつも通りな宮村さんになって、学校に来てくれるよね。
俺が好きな、宮村さんになって、来てくれるよね。
誰も座ていない宮村さんの机を眺めながら、俺はただただ、そう考えていた……。
なんて、カッコつけてみたけど。
私バカ?
冷たい風に立ち向かっちゃいけません。
案の定熱をだしたから!
顔がポッポとほてってあつい。
「ふぅぅ……」
頬をつたう汗をぬぐいながら、私はそれでも、皆瀬くんのことを考えていた……。
【優菜サイド】
「おっはよー!」
今日もあたし、優菜は元気に教室に入った。
それからカバンを自分の机に置いて、さっそくゆりかを探す。
何でゆりかを探してるかって?
実は、最近あたし、睨んでるんだ。
ゆりかが、時々皆瀬くんのことをよく見てるの。これはもう、あやしすぎるってことをあたしはもうとっくのとうに分かってるからね!
実際どうなのか、ゆりか本人に聞いてみるつもりだったんだけ、ど。
「あれ? 今日、ゆりか来てなくない?」
なーんだ、つまんないの。あたしが何の気なしにそう呟くと、近くにいた皆瀬くんがちょっと心配そうに言った。
「え、田中さん知らなかったの? 田中さん、宮村さんと仲いいから、今日宮村さんが何で休んだのか知ってると思ってた」
あ、田中ってあたしの名字です。
「ううん、知らないよー。でも、何で知りたかったの?」
もしかして皆瀬くん……ゆりかのこと気になってるのかなぁ。
あたしがニヤッと笑うと、皆瀬くんは最初ポカンとした顔をしていたけど(多分、何であたしが笑ったのか考えてるんだと思う)、すぐにハッと気付いた顔をして、小さくワァーッと言いながら手で顔をおおった。そしてすぐに、
「い、いや、違う違う! それは、その……えと」
とまごついた。バッチリ図星だったみたい。あたしはまたニヤニヤと笑みを浮かべ、
「うっふっふ……」
とイジワルそうに言いながら、自分の机のほうに戻った。
うわーっ。なーんかワクワクしてきちゃった!
フムフム、なるほどね。ゆりかと皆瀬くんは両想いだけど、二人ともまだ気持ちを伝えてない、と(ま、推測だけど)。
これは恋愛相談所設立者であるあたしが、一肌脱いであげないとねっ!
あたしは心の中で、作戦を練り始めた……。
【皆瀬サイド】
や、や、や、ヤバイ。
バッチリバレた……。
足がふらつく。ほてった顔が熱くて、熱さに思わず今、頭がショート中……。
皆瀬一真、十四歳。
修学旅行とかで、好きな人を暴露するときって、こんなきもちなのかなぁ。
と、軽ーく考えている。
そう、俺はたった今、同じクラスの田中さんに、俺の好きな人を知られてしまったのだ。推測じゃなく、バッチリと。
恋バナとは、今まで無縁だった俺だから、自然にスルー出来るような言葉がすぐに出てこなくて、めちゃくちゃ図星ですって言うような言葉を返してしまった。
……ホントは、田中さんは恋愛相談所をやってるから、アドバイスかなんかをもらえるんじゃないかって期待しているんだけどね。
……でも、そんなことより、一番気にしているのは、宮村さんの事……
どうしたんだろう。
風邪? 熱? もしかしてインフル? いや、そんなことは考えたくない。
明日は、ちゃんといつも通りな宮村さんになって、学校に来てくれるよね。
俺が好きな、宮村さんになって、来てくれるよね。
誰も座ていない宮村さんの机を眺めながら、俺はただただ、そう考えていた……。
