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美人で得ってわけじゃない
- 第五話 -

 私は間違っていた。
 もう一か月がたつというのに、相談所がまだ開いている。
 しかも超大人気! けっこういいアドバイスをしているらしい。
 まあ、優菜は昔っから情報通だから、いいアドバイスが出来るのは当然か(優菜と私は幼なじみなんです)。
「ゆりかも相談あるならいいよ? 私にじゃんじゃん相談してね!」
 当本人の優菜も、最初はヘラヘラしていたが、最近はたくさんの相談者に手間取って、そんな事を言っていられないくらいだから……それほど大変なんだろう。特に優菜はおしゃべり好きだし。

 そんなある日。
 昼休みになるとクラスにたくさんの女の子たちが集まってくるのはもう日常になっていた。
 でも今日は優菜はお休み。最近相談に追われてるから、休暇かな。
「ねぇ優菜知らない? 相談しにきたんだけど」
「優菜? 今日はお休みだよ」
 別のクラスの女の子が別の子にそう聞いて、その子は「あ、そうなんだ」と言って戻ってゆく。
 他の子たちもそれを聞いて、しぶしぶ帰っていった。
「ほんとに、毎日すごい賑わい……」
 私が帰ってゆく女の子たちを見ながら何の気なしにそうつぶやくと、ちょうど近くにいた皆瀬くんが答えた。
「だよねー。あれじゃあ相談できないね」
 ……!
「えっ? 皆瀬くん、相談したいの?」
 驚いて私が聞くと、皆瀬くんはちょっと笑って言った。
「あ、違う違う……あんなにたくさん人がいたら、本気で相談したい人が出来ないよねって。やっぱり、本当に相談したい人は、『相談したい!』ってみんなの前で言えるくらいの自信はないんじゃないかな。すっごく悩んでるから、そこまでわあわあ言えないっていうか……だから、だんだん相談する人が減っていって、そろそろ相談所をやめようかってなった時に相談するんだろうね。でも今のところ、やめそうにはならないね。まだまだたくさん相談者がいるし、予約もパンパンで、来年になる子もいるらしいし」
「そ……うだね」
 まさか皆瀬くんが、優菜の思いつきで始めた相談所を真剣に考えてくれているとは……
「あ、いや、でもホントに相談したい人はもっとちゃんとした相談所に相談するんじゃない? あんな学校でやる相談所には、もうちょっと軽い相談がある子が来ると思うよ。そこまで重い相談はさすがに優菜も答えにくいんじゃないかな」
「うーん、やっぱりそうかぁ」
 そこで私と皆瀬くんの』会話は終わった。
 でも、私は気になった。
 『やっぱりそうかぁ』って……もしかして皆瀬くん、ホントは相談したいのかな?
 そして……そんなに、

 ホントに、重い、本気の相談をしようと思っていたのかな……?

こんにちは~
えーとですね、新しい話を思いついたので、そちらも書こうかなと考えています♪
誤字脱字があれば教えて下さいね! それではまた。
<2017/01/07 18:55 日野みかん>消しゴム
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