おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
東方、創造の力が世界を救っちゃったお話。


暗い暗い、とある館の地下で私はいつものように目を覚ます。少し黴臭い匂いが鼻をかすめ、ああ、今日がまた始まるんだな、と私はゆっくりと体を起こす。
今だに信じることのできぬ現実は、少しづつ慣れを感じ、どうしてこうなったんだっけ?とつくづく思う。
確かにあれはいまから495年前のこと。
ーーー
ーー

いつものように学校から帰宅した私は、誰もいないリビングに向かってただいまの一言を呟いた。
今年で小学四年生になった私は、どさり、とランドセルを床に置く。
二年前のことだっただろうか。
母と父とは他界した。昔住んでいた家が全焼し、私だけが生き残ってしまった。その後、私は叔母に引き取られたのだが、その叔母も、今は体調を崩し、入院生活をしているため、家にいるのは私だけだ。
どうして今日に限ってこんなに思い出すのだろうか?もう、両親のことは忘れたいのに。
「おかえり。」
そんな私を待っていたのは、少し色っぽい大人の女性の声だった。
「誰?」
私は自分の朝の行動を思い出す。
…うん。鍵はちゃんと閉めていた筈だ。
「私はあなたを待っていたのよ。怖がらずにこちらへ来なさい」
私は今は言われるがままに近寄った。
そこにいたのは美しい金色の髪を下ろし、ふわふわとした感じのドレスを見に纏った女性だった。
女性は空間に切れ目のようなものを開いて、そこから上半身を出した状態だった。
「あら、素直でいいこね。私はね、貴方にお願いをしに来たのよ。」
「お願い?」
「そ。さっきねぇ…」
金髪の女性は、ゆっくりと話し始めた。
曰く、未来の自分から私を転生させるよういわれた。
曰く、私が転生しないと世界が消滅するかもしれない。
まとめると、私に転生し、新たな生と能力を受け持って欲しいとのことだった。
なぜ私なのかを問うと、「貴方じゃないとダメらしいのよねぇ」とはぐらかされた。
「まあ、そういうことよ。理解できたかしら」
「理解できないことが理解できたんだけど、んー、要するに私が死ねばいいってこと?」
「えっと、死ぬのとは違うのよねえ…。と、とにかく私に任せれば問題ないわ。あなたはいいか悪いか答えるだけ。」
世界が消滅するかもなんて嘘くさい話、私は到底信じていなかった。そんなアニメみたいなこと現実で起こる筈はないとおもってはいたが、何かを感じ取ったのかな。気づいたら私はうなづいていた。
「ありがとう。じゃあしばらくの間、眠っていてもらえるかしら。転生体は未来の私が用意していてくれているらしいし…まあ、いっか。」
その瞬間、私の視界は暗転したーー。

ーー
ーーー
こうして今に至るわけだ。
私は、495年前、とある吸血鬼の三女として生を受けた。長女の名前をレミリア・スカーレット、次女の名をフランドール・スカーレット。
そしてそのしたに末っ子として私、クレイジー・スカーレットが誕生した。
あの女性は私の能力が必要だとかなんだとか言っていた気がするが、ちなみに私の能力はレミリアお姉さま曰く、ありとあらゆるものを創造する程度の能力、らしい。
私は、この館、紅魔館の地下の地下、地下二階に自身の部屋を持っている。どちらかというと与えられたのだ。
地下一階には、大図書館とフランお姉さまの部屋がある。フランお姉さまは自らの破壊の力によって、地下から出れないらしい。
それは私もほとんど一緒だ。
私の部屋は、大図書館のちょうど真下に位置しており、上へ上がるには大図書館を経由しなければならない。
そのため、上に上がるとすぐ止められ、よほど重要な用で無い限り、大図書館からは出ることができなかった。
でも今日やっと、とあることに思いつき、地下から脱走しようと考えていたところだった。
大図書館につながる階段しか無いのならば、他につながる階段を創ってしまえばいい、と。
案の定、その作戦は成功し、いまフランお姉さまの部屋のある地下一階をうろついている。
大図書館に住むパチュリー・ノーレッジは殆ど図書館からでないし、その使い魔の小悪魔もよほどのことが無い限りでてこない。
静まり返った廊下は長々と続き、しばらくしてフランお姉さまの部屋の前まで辿り着いた。
こんこん、とノックをする。
「お姉さま?」
と聞き返すフランお姉さまの声が私の耳に届く。
フランお姉さまが部屋にいてくれてよかった。
今日の作戦は半分、フランお姉さまに会うために来たのだ。
「えっと、フランお姉さま?」
「クレイジー?」
私の声を聞き、フランお姉さまが少しドアを開けた。
「クレイジー、どうやってここに…?」
「簡単なことだったんですよ、フランお姉さま」
私はにっこりと笑みを作りながら、フランお姉さまの部屋に入っていった。
メイドたちに見つかるとまずいので、あまり長居はできないが。
ーーーーーーーーーーーーーー
〜クレイジー・スカーレット 設定〜
名前 クレイジー・スカーレット
能力 ありとあらゆるものを創造する程度の能力
年齢 465歳

フランドールと双子の妹。ありとあらゆるものを創造する程度の能力はその名のとおりなんでも創造してしまう。
見た目は、銀色の髪に紅い目。翼は、フランと同様、宝石がぶら下がっているような形状をしている。だが、その宝石は全て紅い色をしており、数は六個である。服は、薄い水色で、青いリボンを着けている。
性格は、あまりいいものではなく、どちらかというと異端児に近いものである。
楽観的で全てをいい方向へと考える、プラス思考の持ち主である。

というわけで、ここまでありがとうございました!
今回は説明文が多いですが、今度から会話文が増えて行くんじゃないかと思います。
とりあえず、続きを楽しみにしていただければ幸いです!
では。ありがとうございました!!
<2016/06/12 22:45 空に夢見し。>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.